頭皮が乾燥してフケが出てくる

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頭皮が乾燥してフケが出てくる

頭皮が乾燥してフケが出てくる

薬局で売っている某白髪染めを使っていますが、たまに頭皮が乾燥し細かいフケのようなものが出て来て悩んでいます。
乾燥を抑えるケア方法があれば教えてください。

ぱーぷるさん 33歳

シアンくん イオリ先生、今回は白髪染めを使用している方からの質問です。

乾燥してフケが時々出るそうです。
イオリ先生 この方の使っている「白髪染め」というのは、いわゆるヘアカラー、アルカリカラーのことかしら。

ヘアマニキュアやヘアカラートリートメントではなく、一度で白髪をしっかり染める製品のこととしてお答えするわね。
シアンくん 白髪を染める製品にも色々なタイプがあるんですね。

どんな違いがあるんですか?
イオリ先生 簡単にいうと、いわゆる白髪染めやファッションカラーと呼ばれるヘアカラーは永久染毛剤で、アルカリ剤を使用するので「アルカリカラー」とも呼ばれているの。

染料が髪の奥にまでしっかり浸透して一度でしっかり染まる上安価なので、一番良く売れているわ。
イオリ先生 ヘアマニキュアは、「マニキュア」と名がつく通り、髪を染料でコーティングするタイプ。

髪の表面に付着しているだけなんだけど付着力が強いので、3週間前後は色が持つわ。使用する染料が酸性染料なので、「酸性カラー」ともいわれるの。
イオリ先生 ヘアカラートリートメントは、いくつか染料の種類があるけれど、基本的にはHC染料と塩基性染料と呼ばれるものが使用されていて、ヘアマニキュアよりちょっと奥まで浸透するの。

ただ、付着力がヘアマニキュアほどないので、持ちは2週間前後ね。
シアンくん イオリ先生は質問者さんの使用している白髪染めを「アルカリカラー」と言ってましたが、どこで判断したんですか?
イオリ先生 髪や頭皮に一番刺激を与えるからよ。

もちろん、どんな薬剤や天然由来成分でも使用者すべてに対して安全とはいえないけれど、アルカリカラーの危険性は欧米でも広く知られているの。
シアンくん そんなに危険なんですか?

でも有名メーカーがこぞって販売していますよね。
イオリ先生 危険といっても、使用者全員に問題が起きるという訳ではないからね。

アルカリカラーの危険性というのは、アレルギー性皮膚炎を発症しやすいということなの。

特に、髪を染める染料である酸化染料の中のパラフェニレンジアミンなどのジアミン系は、アナフィラキシーショックを引き起こす危険があるといわれていて、実際に死亡した例もあるの。

ただ、これまでのところ日本人で死亡した例はないわ、皮膚炎を起こした例はたくさんあるけれど。
シアンくん しっ、死亡例!
イオリ先生 日本皮膚科学会が2009年に発表したガイドラインでは、パラフェニレンジアミンは「ジャパニーズスタンダードアレルゲン」の一つに含まれているの。

また、旧表示指定成分の一つでもあり、その危険性は決して低いとはいえないのよね。

ただ、さっきも言ったけれど、必ずしも何らかの反応が出る訳ではないから、分量さえ規定を守っていれば良しとされているの。
シアンくん その「パラフェニレンジアミン」ってどんな問題が起きやすいんですか?

質問者さんのフケもその一つでしょうか。
イオリ先生 そう思うわ。皮膚が過敏になったり乾燥したりするので、それがフケとなって出る場合があるの。

実は、フケ自体は誰にでもあるものなのよ、フケは新陳代謝されて不要になった角質細胞が剥がれたものだから。

ただ、その細胞はとても小さくて顕微鏡でなければ見えないサイズなの。
ところが、角質細胞が刺激や乾燥などで新陳代謝ではなくて剥がれると、フケのように目に見えるサイズになることがあるのね。

質問者さんの場合、かゆみや炎症を伴ってはいないようだから、まだアレルギーにはなっていないようだけれど、少なくとも皮膚が過敏になっているから、いつ発症してもおかしくないわね。
シアンくん へー、乾燥してると皮膚炎やアレルギーが起きやすいってことですか?
イオリ先生 乾燥というのは、つまり皮脂がなくなっているということでしょ?

皮脂には紫外線や雑菌、色々な刺激物などから肌を守る働きがあるの。
ところが乾燥して皮脂がなくなると、ちょっとしたものでも刺激となって、アレルギー性皮膚炎を引き起こす可能性が高くなるのね。

ただでさえパラフェニレンジアミンはアレルゲンとなることがわかっている成分でしょ?
過敏になっている皮膚が危険を察知して、ヒスタミンなどの炎症性物質を発生させてしまうことが多いのね。

アルカリカラーの取扱説明書に、必ず30分後と48時間後の2度パッチテストを行なうように書かれているのは、そのせいなの。
イオリ先生 もう一つ、白髪染めにもファッションカラーにも過酸化水素というブリーチ剤が含まれていて、やはり乾燥やアレルギーの原因となるのよ。
シアンくん ブリーチってとても傷むといいますが、フケの原因にもなるんですか?
イオリ先生 そう、過酸化水素はタンパク質を変質させる働きがあるから、髪のタンパク質がダメージを受けてしまうのね。

でも、髪だけでなく頭皮もタンパク質からできているから、同時に頭皮も傷めてしまうの。
過酸化水素は空気に触れると蒸発しやすく、その時に頭皮の水分も奪ってしまうから、乾燥しやすくなるのね。

保湿されなくなった皮膚はとてももろくなるから、それがフケとなって肩などに落ちてくるの。
シアンくん ということは、アルカリカラーを使っている限り、乾燥やフケを防ぐのは難しいかも知れませんね。
イオリ先生 ええ、いくら保湿したり頭皮をマッサージして血行をよくしたりしても、パラフェニレンジアミンや過酸化水素を使用している限り、乾燥を防ぐことは難しいわね。

完全に使用を止めることは難しくても、せめて頻度を減らすことを考えましょう。

併用するのであればヘアマニキュア、頭皮の健康を考えて白髪染めの使用を止めるのであれば、ヘアカラートリートメントをお勧めするわ。
シアンくん ん?
どうしてアルカリカラーを使用するかしないかでお勧めが違うんですか?
イオリ先生 理由は、使用されている染料の相性があるからなの。

ヘアマニキュアはタール系色素を使用していて、白髪染めの酸化染料には反応しないの。

でもヘアカラートリートメントによく含まれている海藻成分と酸化染料は相性が悪くて、人によっては髪の色が変化してしまうことがあるのね。
イオリ先生 ヘアマニキュアは頭皮につけるととても落ちにくいから、根元まで塗ることはできないの。
そうすると白髪をしっかり染めることができないし、タール系色素にも発がん性があることがわかっているのよ。

だから、ヘアカラートリートメントに完全に切り替えたほうが安心で髪も頭皮も傷みにくくなるわ。
頭皮が乾燥してフケが出てくる

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シアンくん
あのー、イオリ先生、相談させてもらってもいいですか?
なによ、あらたまっちゃって。 言ってごらんなさい。
イオリ先生
シアンくん
僕の母親はもうすぐ50歳になるんですが、最近、髪のボリュームが減ってきたり、コシやハリが無くなってきたりしてるみたいで、だいぶ悩んでいるようなんです。 なにか良いケア用品はありませんか?
トリートメントやヘアパック、ドライヤーとかいろいろあるわよ。でも、その前に・・・
イオリ先生
シアンくん
その前に・・・?
多くの人が傷んだ髪を修復することに力を入れてるけど、 それって実はナンセンスなのよね。
イオリ先生
シアンくん
え、あまり意味がないってことですか?
そうね。傷んだ髪のケアは髪がそれ以上ダメージを受けるのを引き延ばしてくれるけど、あくまでも延命措置だけなので、受けたダメージは修復できないのよね。
イオリ先生
だから「どうやってダメージを与えないか」を実践した方が、「傷めたあとの補修」よりだんぜん楽なの。
シアンのお母さん、白髪染めとかしてる?
イオリ先生
シアンくん
あ、はい。そういえば月に2~3回くらいかな。
泡タイプの白髪染めが常時ストックされています。
原因のひとつはそれのようね。
シアンも美容師の見習いならちゃんと勉強しておきなさいよ。
イオリ先生
シアンくん
はい。。。
薬剤式の白髪染めは黒い髪も一度脱色してから着色するから、白髪だけじゃなくて健康な毛髪もダメージを受けることになるの。
イオリ先生
シアンくん
えっ!
白髪を黒くするために、わざわざ黒い髪もいったん白くするってことですか?
そんなことして髪は大丈夫なんでしょうか?
大丈夫なわけないじゃない!僅か数パーセントの白髪を染めるために、健康な黒髪が色素を抜かれてから人工的な色を入れられるなんて、髪にとっては瀕死の重傷ものよ。
イオリ先生
シアンくん
元気な髪からしたら、とんだ迷惑ですよね。。
そうね。さらにやっかいなのは、それだけの破壊力を持った薬剤が頭皮についてしまうことなのよね。
髪を育てている頭皮がダメージを受けてしまうとどうなると思う?
イオリ先生
シアンくん
えっと・・・、新しく生えてくる髪も弱ってしまう?
そう。そのダメージの蓄積で、髪に充分な栄養が届けられないから足腰の弱い髪になってしまっている可能性はありそうね。
イオリ先生
シアンくん
でも、「白髪を染めるな」なんて言うと、落ち込むだろうなー・・・・
大丈夫。数年前から髪を染めずに「着色」するタイプの白髪染めが出てるのよ。このタイプは髪の表面にナノ化された色素をコーティングするだけだから髪や頭皮を傷めることなくカラーリングが出来るのよ。
イオリ先生
シアンくん
スゴイ!進化してるんですね。でもそんな良いものだったらなぜみんなそっちを使わないんですか?
ひとつデメリットがあるの。薬剤式と違って染まりにくいし色が落ちやすいのが難点なのよね。
でも最近ではそのデメリットも解消されていて色持ちが良く染まりやすい商品もたくさん出てきているわよ。
イオリ先生
シアンくん
へー。それいいですね。髪や頭皮も傷めずに、楽に染められるなんて救世主のようですね。
そうね。でも色持ちなどはとても絶妙なバランスで成り立っているからメーカーの開発力によってバラツキがあるのよね。
イオリ先生
シアンくん
イオリ先生のおすすめの商品はあるんですか?
まずパイオニアとも言えるルプルプカラートリートメントは外せないわね。技術力の高さには定評があるわ。
その他だと、POLAが開発しているグローイングショットなんかも完成度の高い商品だと思うわ。
イオリ先生
シアンくん
ありがとうございます!さっそく母にプレゼントしてみます!

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