バリンの成分解説と安全性、役割

バリンは必須アミノ酸の一つで、筋肉中のタンパク質の成分です。
筋肉を修復・強化し、疲労を回復する作用があるため、プロテインなどによく配合されています。

また、バリンはエラスチンという肌の真皮層の構成要素の成分です。
エラスチンはコラーゲンを結び付ける働きがあるタンパク質で、高い伸縮性があるため、肌の柔軟性やハリ、弾力を保つのに大切な成分です。
多くの食品に含まれていますが、イソロイシンやロイシンというアミノ酸とのバランスが崩れると作用が弱まります。
また筋肉の修復に使われるため、激しい運動の後は不足することがあります。
表情筋も筋肉の一種ですから、バリンが不足してくるとシワができやすくなりますので、
バリンの摂取を心がけましょう。

必須アミノ酸の一種であり、タンパク質の構成物質ですから、安全性は高いです。
ただ、サプリメントなどで大量に摂取した場合、運動をせず消費されないと排出のために肝臓や腎臓に負担がかかることがありますので、できるだけ食材からバランスよく摂取しましょう。

コラーゲンを結び付ける作用で水分を逃がさないため保湿効果が期待され、化粧品や育毛剤に配合されています。
ただバリンが作用しているのは真皮層で、真皮層に届かなければ高い効果は望めませんが、化粧品はその上の表皮層にしか届かないことになっています。
そのためバリンが配合されているといっても、一時的な保湿効果に留まると考えたほうが良いでしょう。