グアイアズレンスルホン酸Naの成分解説と安全性、役割

グアイアズレンはカモミールに含まれる有効成分カムアズレンと似た作用がある成分で、ユソウボク（癒瘡木）という、ハマビシ科の樹木から採れるグアイアオールという精油を精製加工して作られます。

グアイアズレンスルホン酸Naはグアイアズレンをスルホン化し、ナトリウム塩で水溶性の誘導体にしたものです。
濃青色をした結晶または液体で、かすかに特異なにおいがあります。
高い抗菌・消炎作用があるので、歯磨きやマウスウォッシュなど口腔内を清潔に保つ製品に使用されています。
青色の染料が採れることから、天然の着色料として使用されることもあります。
紫外線を吸収する作用もあることから、UVケア製品にも配合されます。

旧表示指定成分の一つで、アレルギーを引き起こす可能性が示唆されています。
「粘膜に使用されない化粧品には100g中0.1g、粘膜に使用される化粧品は100g中0.01gまで」という基準があります。
毒性は弱いとされていますが、化粧品の場合それほど配合が必要と思われない製品もありますから、できれば配合されていないものを選んだほうが安心です。
特に歯磨きやマウスウォッシュなど粘膜に使用されている製品を使用する場合は注意しましょう。

消炎作用が強いことから、日焼け止めやUVケア化粧品によく使われます。
また抗菌作用があることから、頭皮環境の改善を目的としてシャンプーに配合されています。
ヘアカラートリートメントには、天然の着色料としての役割と紫外線防止作用を狙って使用されることがあります。