POEオレイルエーテル の成分解説と安全性、役割

POE（ポリオキシエチレン）オレイルエーテルはオレイルアルコールのポリエチレングリコールエーテルで、医薬部外品原料となる非イオン（ノニオン）界面活性剤です。
化粧品に配合される場合は「オレス-〇（数字）」と書かれ、数字は酸化エチレンのモル数を指し、数字が大きいほど水になじむ性質が強くなります。

POEオレイルエーテルは淡い黄色の固体または液体で、乳化剤や分散剤、可溶化剤として粘度が低めの乳液やクリームを作る時に使用されています。

以前、「オレス-〇」と表示された成分を配合したメイク落としによって、目の痛みやかすみ、角膜損傷などの障害が起きました。
ほかの部位への障害は報告がないとはいえ、目に入る危険性があるものはもちろん、それ以外にも問題が起こらないとは限りません。
この成分は配合量規定がないため、それほど危険性は高くないと考えられますが、肌が弱い人は避けたほうが安心です。

油性成分をよく溶かすので、洗顔フォームに配合されています。
また、乳化剤・分散剤として使用すると成分が均等に分散され、使用感の良い乳液やクリームタイプの化粧品を作ることができます。
染毛料や有用成分を均等に溶かし込むために、ヘアカラー剤や育毛剤に配合されることもあります。