ヘチマエキス の成分解説と安全性、役割

ヘチマはインド原産のウリ科の植物で、その実と葉、茎から採れるのがヘチマエキスです。
ツルから採れるヘチマ水は古くから化粧水にされ、そのほかむくみ取り、ひび割れ、あかぎれの治療薬として飲んだり塗ったりもされてきました。
また、南九州や沖縄では現在も実を食用にしています。

ヘチマにはビタミンB群やビタミンC、カリウム、マグネシウム、亜鉛、鉄、銅などが含まれており、皮膚や粘膜を健康に保つ作用があります。
またサポニンも含まれており、血流を良くし免疫力を高め、脂質が活性酸素によって酸化してできる過酸化脂質を排除する働きもあります。

古くから化粧水や飲み薬、塗り薬として使用されてきたので、安全性は高いといえます。
ウリ科の植物特有の「ククルビタシン」という苦み成分は、大量摂取によって下痢や嘔吐を起こすことがありますが、皮膚に塗る分には問題ないでしょう。
ただし、ウリ科の植物はアレルゲンになることがありますので、植物アレルギーがある場合は注意しましょう。

保湿・消炎作用があるので、肌荒れを防ぎ日焼けなどの炎症を緩和する働きがあり、多くの化粧品に配合されています。
また収れん作用で肌を引き締めるので、脂性肌の人に向きます。
紫外線で起こりがちな炎症を抑え、乾燥しがちな頭皮をケアし、さらに血行促進作用もあるので、頭皮環境改善を目的に育毛剤やシャンプーにも配合されています。