ゴボウ根エキスの成分解説と安全性、役割

文字通り、ゴボウの根から抽出して得られるエキスです。ゴボウはキク科ゴボウ属の二年草の植物で、私達の食生活でもなじみ深いゴボウはこの植物の根の部分にあたります。
世界でもゴボウの根の食するのは日本、朝鮮半島、台湾、中国東北部のみと言われており、ヨーロッパでは薬用ハーブとして用いられています。
また、ゴボウの根は種子などともに、古くから生薬や漢方薬の素材としても用いられ、食欲増進や発汗作用、利尿作用、皮膚疾患の改善といった効果があることで知られています。
他にも、ゴボウの根には豊富な食物繊維が含まれていることから、便秘解消にも役立てられる素材です。そんなゴボウの根から抽出されるエキスには、保湿作用のほか発汗作用や血行促進作用、収けん作用があると言われており、基礎化粧品やヘアケア製品の成分として幅広く用いられるようになっています。

毒性もなく、馴染み深い食物から得られる素材のため、安全性は高いと考えられます。ゴボウはキク科の植物ですので、該当するアレルギーがある方の場合は注意が必要でしょう。

保湿作用や収れん作用があり、キメを整え潤いの持続する肌に導ける成分として、洗顔や化粧水、乳液、クリームといった幅広い基礎化粧品に配合されています。
また、血行促進作用や発汗作用については育毛成分としても活用できることから、育毛剤や育毛シャンプーといった育毛ケア商品に配合されるケースも多い素材です。
頭皮においては育毛だけでなく、抗炎症作用によりフケやかゆみの改善や予防にも役立てられることから、自然派のシャンプーや白髪染めといった様々なヘアケア製品に配合されています。
食物としても親しみ深く安全性も高いことから、安心して使用できる成分のひとつと言えるでしょう。