ジココジモニウムクロリドの成分解説と安全性、役割

「ココ」という言葉が入ることから想像できるように、ココナッツ（ヤシ）油由来の長鎖アルキル基を含有する第四級アンモニウム塩で、カチオン（陽イオン）界面活性剤です。
長鎖アルキル基2個とメチル基2個が結合したもので、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸などを含む脂肪酸です。
塩化ジココイルジメチルアンモニウムとも表示されます。

第四級アンモニウム塩は消毒薬や柔軟剤、帯電防止剤などに使用される成分で、特に抗菌性に優れています。
ジココジモニウムクロリドは老廃物や汚れに反応するという特徴があるので、皮膚や頭皮の環境改善に向いている成分です。

第四級アンモニウム化合物は体内に取り込まれると胃腸炎や吐き気、嘔吐、低血圧などの症状を引き起こすことが知られています。
また皮膚への影響として炎症や熱傷などが挙げられています。
濃度が低い、あるいは直接皮膚に塗布するものでなければそれほど問題ありませんが、心配な場合は使用を控えましょう。

主にヘアケア製品に使用される界面活性剤で、髪に薄い膜を張り静電気を防止する働きがあります。
また、髪は傷むとアルカリ性に傾きマイナスイオンを帯びるため、陽（プラス）イオンと結びつくことでダメージが保護されます。
奥まで修復する作用はありませんが、指通りの良いまとまりのよい髪になる上、ドライヤーの熱からも守ってくれます。