センキュウエキス の成分解説と安全性、役割

センキュウは「川芎」と書く中国原産のセリ科の植物で、根や茎から抽出されたものがセンキュウエキスです。
リグスチライド、クニジライド、フェルラ酸、セダノン酸などを含んでいます。
血行促進、抗炎症、強壮作用などがあり、女性の貧血や冷え性などの婦人病や胃腸機能障害に効果があるとされており、中国医学や漢方に古くから処方されています。

この作用は女性の肌や髪のダメージにも効果があります。
血行促進作用によって顔色が良くなるだけでなく、新陳代謝が促進されるので肌の若返りが期待できます。
頭皮細胞にも栄養が届くようになると、白髪や抜け毛、切れ毛などの予防改善にもつながります。
さらに抗炎症作用があるので、過剰皮脂によるかゆみや炎症にも作用し、頭皮環境を整えてくれます。

古くから病気治療のために使用されてきた成分なので、安全性は高いと考えられます。
しかし天然成分なので合わない場合がありますし、セリ科の植物にアレルギーを起こす例も少ないながらあります。
同じセリ科の柴胡やフェンネルで何らかの症状が出た場合は、使用を控えるかパッチテストで確認しましょう。

センキュウエキスは血行促進作用と炎症作用が高いため、シャンプー、トリートメント、男性用の育毛剤などに配合されています。
また、くすみや肌荒れの予防効果を期待して、基礎化粧品やボディケア製品にも使用されます。