ビルベリー葉エキスの成分解説と安全性、役割

ブルーベリーの一種であるビルベリーの葉から抽出されるエキスです。ビルベリーは北欧原産で、中央・北部ヨーロッパ全体に小低木として広く自生しています。
ビルベリー以外にも、ホワートルベリー、ウィンベリー、ブレーベリー、ヨーロッパブルーベリーなどと呼ばれることがあります。
見た目はブルーベリーによく似ていますが、ブルーベリーが房で実をつけるのに対し、ビルベリーは単体で実をつけ、また果肉の色についてもビルベリーは赤みがかった色をしています。
ビルベリー果実には目の疲れを癒したり視力回復させる効果があることから、サプリメントといった健康食品として用いられ、ブルーベリーの中でもアントシアニンが最も多く含まれると言われています。
ビルベリーの葉についても、カテキンやケルセチンといった豊富なポリフェノールが含まれれていることから、その健康効果は高く、ドイツでは医薬品としても取り扱われています。
肌の潤いやハリを与え、肌荒れを防ぐ効果があると明らかにされて以降、化粧品類にも用いられるようになっています。

ハーブティーなどとしても口にできる植物から抽出されるエキスですので、安全性は高いと言えます。
ビルベリーの葉は、糖尿病を治療するための民間治療薬としても古くから用いられてきた歴史をもち、現代でも医薬品として取り扱う国が存在します。

健康効果からハーブティーなど口から摂取する形式の多い成分ですが、最近では、化粧品成分としても用いられるケースが増えてきています。
ポリフェノールを豊富に含むことから、高い抗酸化作用と抗アレルギー効果などに期待がもてるとして、アンチエイジング化粧品、美白化粧品、ニキビケア化粧品といった基礎化粧品に主に用いられています。
ビルベリーの葉には、シミやそばかすの原因となるメラニン色素を合成するチロシナーゼの作用を抑制することで知られる、アルブチンも含まれています。
まだまだ未解明な部分も多い成分ですが、医療の現場でも用いられていることを考えると、決して効果の低い成分ではないと言えるでしょう。白髪染めにも髪を染める頭皮にやさしい色素のひとつとして採用されている商品が存在します。