スターフルーツエキス の成分解説と安全性、役割

スターフルーツは五歛子（ごれんし）とも呼ばれる、実が五角形の星の形をしているところから付けられたカタバミ科の樹木です。
熱帯アジア原産で、中国、台湾、ハワイ、ブラジル、沖縄などで栽培されています。
主に実を食用にしますが、甘さのある甘味種と酸味が強い酸味種があり、水分が多く大味なものが多いので、果物というより野菜に近い味わいです。

化粧品に配合されるのは葉から抽出したスターフルーツ葉エキスで、タンニンや糖類を含みます。
抗酸化作用があり、体内に存在するSODという活性酸素分解酵素と同じような働きをします。
また、3つのアミノ酸の結合体で抗酸化作用のあるグルタチオンという物質の産生をサポートする作用もあります。

さらに、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンといった真皮の健康に大切な成分を作る線維芽細胞の生成を促進するので、高い保湿作用とシワやたるみのケアで肌の若返りをサポートしてくれます。
メラニン色素の生成を阻止する作用もあるといわれ、美白効果も期待できます。

中国ではスターフルーツの葉を噛んで喉をうるおす、ガムのような食品として古くから使用してきましたから、安全性に関しては心配することはないでしょう。
アレルギーなどの報告も特にありません。

高い保湿作用があるので、乾燥肌や敏感肌、年齢肌の化粧品に使用されます。
また、肌の若返り効果を期待して、アンチエイジングを謳う化粧品に配合されることもあります。
真皮の細胞の生成を促進し、紫外線による細胞劣化を防ぐために、化粧下地や日焼け止め、育毛剤にも使われています。