セイヨウノコギリソウエキスの成分解説と安全性、役割

ヨーロッパ原産のキク科の植物で、のこぎり状の葉を持ち、欧米では「ヤロウ」と呼ばれています。
非常に強い殺菌力があり、そばに生えている植物まで害虫から守るほどで、止血剤や軟膏によく使用されているハーブです。
エキスは花、葉、茎などから抽出され、強壮、止血、冷え性、代謝改善などに効果があるとされ、ハーブティーとしてもよく飲まれています。
成分はカンファー、アズレン、リモネン、ピネンなどを含んでおり、カンファーは皮脂分泌コントロール、アズレンは消炎、リモネンは髪の成長促進、ピネンは殺菌・抗菌作用があります。

自然の植物で、古くから塗布したり飲用されたりしているので、安全性は高いでしょう。
ただキク科なので、菊アレルギーの人が摂取すると頭痛や吐き気などの症状を起こすことがあります。
特に妊娠中や授乳中は避けてください。

甘く爽やかな香りで、香料として使われます。
また皮脂の分泌をコントロールし消炎作用があるので、ニキビケアにも高い効果が期待できます。
殺菌作用が強く髪の成長を助けるので、皮脂が多い頭皮に使用すると雑菌の繁殖を防ぎ、さらに抗酸化作用があるので、皮脂が酸化して白髪や抜け毛の原因となることを防いでくれるとされ、シャンプーやトリートメント剤、育毛剤に配合されることもあります。