いくらパッケージがおしゃれになっても、やっぱり全然違う白髪染めと「ファッションカラー」「おしゃれ染め」とも呼ばれるヘアカラー。
大体、モデルさんからして片や落ち着いた年代の女性、もう片方は10~20代の少女っぽさが残る若いモデルさんですから、若い人ほど白髪染めを購入するのは抵抗がありますよね。
そこで、今回は「ヘアカラーは白髪染めの代わりになるか」検証します。
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ヘアカラーは白髪染めとして使えるのか
もしおしゃれ染めのヘアカラーを白髪染めと同様に使えるのであれば、わざわざ種類を分ける必要はありませんよね。
種類が分かれているということは、やはり何かが違うということ。
ヘアカラーでは白髪は染まらないのでしょうか。
ヘアカラーで白髪を染めると染まる?染まらない?
試したことのある人はご存知だと思いますが、おしゃれ染めヘアカラーで白髪を染めてもあまり染まりません。
ほんのり色づく程度で、黒髪の部分との差はそれほど縮まらないのです。
これは明るい色のヘアカラーを使用するほど顕著です。
ヘアカラーと白髪染めは基本的な染毛効果は同じですが・・
おしゃれ染めも白髪染めも、髪を染めるという基本的な効果は全く同じで、成分もほぼ一緒です。
それなのに白髪部分が染まらない理由は、成分量や濃度の違いにあるのです。
白髪染めは、白い髪を染毛することと、元の髪色との色味の差が出ないように若干ブリーチすることが目的です。
白髪をブリーチする必要はないので、過酸化水素と呼ばれる脱色剤の濃度は低めになっています。
脱色剤は黒に近づくほど減り、逆に明るめの色は脱色剤が増えますが、白髪染めは元々それほど明るい色がないので、おしゃれ染めに比べると少なめです。
白髪染めの成分の多くは染毛剤のほうで、ヘアカラーに比べると非常に配合量が多くなっています。
それに対して、おしゃれ染めヘアカラーは黒髪を脱色し、染料の発色を良くするのが目的です。
そのため脱色剤の濃度が濃くなり、その分染料の量が減ります。
ブリーチがきれいにできれば、染料が少なくてもきれいに色が入るからです。
こちらも、明るい色ほど脱色剤の配合量が増えます。
金髪に近くなると、元の髪の色がほぼなくなるほど脱色剤が多くなります。
これでおわかりのように、ヘアカラーはブリーチが主体なので元の髪色は変化しますが、染料が少なめなので染める力が弱めです。
白髪がよく染まらないのは、これが原因なのです。
ここで疑問に思うのが、染料が少ないなら脱色した髪もうまく染まらなくてもおかしくないのに、なぜ白髪だけうまく染まらないか、ということです。
これの理由の一つが、一般的なブラウン系のおしゃれ染めの場合、脱色するといっても明るい茶色系になる程度だからです。
真っ白になる訳ではないため、その上に染めるのと真っ白な白髪を染めるのとでは染まり具合に違いが出てしまうのです。
緑や紫など茶色系以外の色に染めるタイプは非常にブリーチ力が強いので、白髪も結構染まるはずです。
また、白髪は黒髪より太いことが資生堂などの研究でわかっています。
太いというのはキューティクルの層の重なり合っている部分が多いということで、薬剤が奥まで入り込みにくいのです。
さらに根元の白髪は毛先などに比べたらずっと健康でキューティクルがしっかり閉じているため、やはり脱色剤が浸透しにくいのです。
白髪染めでは明るい髪色に出来ない!?
何となく原理はわかりましたでしょうか。
でも、白髪染めというと黒いというイメージがあって、重くなりそうですよね。
白髪染めで明るく染めることはできないのでしょうか。
未だに根強い「白髪染め=黒くなる」という誤解
確かに昔は白髪染め=黒でした。
茶髪を良しとしない時代背景がありましたから、黒ければ黒いほど良い、美しいという感覚があったのです。
しかし、最近は白髪染めといってもかなり色が豊富になりました。
市販のものはまだブラウン系の色味がほとんどですが、明るめの栗色なども出ています。
カラーレベルも7~8段階になっていますから、ヘアカラーとそれほど変わらないほどの染め上がりが期待できるようになっているのです。
白髪まで綺麗に染めたいのなら白髪染めを
白髪を完全にわからなくさせたいのであれば、やはり白髪染めのほうをおすすめします。
おしゃれ染めヘアカラーの場合、色が濃い目でも白髪染めほどは染毛剤の濃度が高くないため、どうしても境目が出来たり白髪だけが薄くなったりして、目立ってしまうのです。
白髪染めの特徴は市販製品でもムラになりにくいことと、あまりきちんと塗れていない部分でもそれなりに染まることです。
塗布量が少ない部分はどうしても色落ちが早くなりますが、その部分だけがはっきりわかるほどではありません。
また、最近はおしゃれ染めと同様、ローションタイプやクリームタイプだけでなく、泡タイプも販売されています。
泡タイプはローションタイプやクリームタイプに比べると髪への密着度が低いため、特に顔周りなどはしっかり染まらないものの、液だれしにくく手軽に使えます。
ちなみに、メンズ用白髪染めでも良い?
また、白髪染めには女性用だけでなく、メンズ用もありますよね。
女性用のほうが種類が多く、しかもセールなどで安くなりやすいため、あまりメンズ用を使用している人はいないと思いますが、一応違いを説明しましょう。
基本的に、成分や効果に違いはありません。
しかし、メンズ用のほうが早染めタイプが多く、逆に色のバリエーションは少なめです。
早染めするためにはアルカリ剤や過酸化水素の量を増やさなければならないため、ダメージが強くなる可能性があります。
また、男性用はあまりヘアケア成分が配合されていないため、髪質が変わったり手触りが悪くなったりすることもあります。
白髪染めやオシャレ染めは女性用のほうがずっと進化しているので、市販品を使う時は女性用を選びましょう。
出来ればヘアカラーで何とかしたいんだけど・・・
やっぱり白髪染めは恥ずかしい、ヘアカラーで何とかしたいという場合は、こんな方法を試してみてください。
チラホラ程度の白髪なら目立たないようにすることは可能
白髪が全体の30%以下であれば、ヘアカラーでも大丈夫だという美容師もいますから、不可能ではありません。
しかし自分でオシャレ染めする場合は、アッシュ系を選んだり部分的に染めるといった染め方のテクニックが必要です。
アッシュ系は退色しても白髪が目立ちにくいので、美容院ではよく勧めています。
また、市販品の場合色が濃いほど脱色剤の配合量が減るので、出来るだけ濃いめのおしゃれ染めヘアカラーを使用するという方法もあります。
髪のダメージを無視するのなら、白髪の根元を避けて部分的に1~2週間に一度リタッチするようにすれば、白髪も気にならない程度にまで染まってきて、頭皮へのダメージは防げます。
髪の毛全体を明るくしたり、ハイライトという染め方も
白髪が目立つのは、回りの色が暗いからです。
そこから発想の転換をして、全体を明るめに染めるという手もあります。
ただ、中途半端な明るさだと白髪が目立たなくなるほどにはならない可能性もありますので、白髪が細い、あるいは白髪の色が真っ白ではない髪質に合う染め方ですね。
もう一つの方法として、元の髪色を変えるのではなく、グラデーションやメッシュ、ハイライトで明るい色を差し色にするというテクニックがあります。
髪に透明感と動きが出て若々しく見える上、白髪が全く目立たなくなります。
外側にたっぷりめのメッシュを取ったタイプです。
かなり白髪があっても目立ちません。
こちらは、細めのハイライトを髪の内側にも入れています。どんな角度からも白髪が目立たなくなるので安心です。
こちらは、グラデーションとハイライトを両方入れた外国人風です。
ハイライトは自分で入れることもできますが、量や位置の配分が難しいので、できれば美容室でやってもらいましょう。
髪や頭皮の保護を最優先に
白髪染めかヘアカラーか、で悩む気持ちはとてもよくわかります。
しかし髪や頭皮の傷み具合を考えると、本当はどちらもおすすめできません。
どちらの毛染め剤もダメージを与えることに変わりなく、アレルギーを発症する危険も低くないからです。
髪の毛の構造とヘアカラーや白髪染めで髪が染まるメカニズム
まず、髪の構造をご説明しましょう。
髪は三層に分かれていて、一番外側がキューティクル、真ん中がコルテックス、一番奥がメデュラといいます。
キューティクルは透明でうろこ状の層になっており、中のコルテックスを保護しています。
健康な髪ほどうろこの層が厚く、重なっている部分が多くなります。
逆に傷んでいると、開いたり剥がれたりしてしまうのです。
真ん中のコルテックスは髪の90%近くを占めるケラチンタンパク質の集合体で、メラニン色素、水分、脂質などを含んでいます。
髪の色はコルテックスにあるメラニン色素の量や色味によって決まります。
また、この部分の水分量が髪のしなやかさや太さ、強さなどを決めるため、水分が少ないとパサついたりゴワゴワになったり、細毛や切れ毛などの原因となります。
髪を染める時には、アルカリ剤、酸化染料、過酸化水素(脱色剤)を使用します。
アルカリ剤は、髪を守っている表面のキューティクルを開かせる働きがあります。
その作用によって、酸化染毛剤や脱色剤の浸透を良くするのです。
過酸化水素はコルテックスの内部にあるメラニン色素を破壊する役割があります。
それによって髪が漂白されます。
染める色が明るいほど過酸化水素の濃度が濃くなり、多くのメラニン色素を破壊します。
酸化染毛剤は、破壊されたメラニン色素の代わりとなって髪に色をつける成分です。
一つ一つの分子は小さいのですが、発色すると分子同士が結合し、キューティクルの隙間から出られなくなるため、色が定着します。
ヘアカラーや白髪染めが髪や頭皮に与える影響
ヘアカラーや白髪染めには、アルカリ剤、過酸化水素、酸化染毛剤、界面活性剤が配合されています。
それぞれの成分と、頭皮に与える影響を見てみましょう。
①アルカリ剤
アルカリ剤は一度髪に浸透すると、非常に流出しにくいという特徴があります。
通常2~3週間は留まるため、その間はずっとキューティクルが閉じません。
すると、コルテックスに含まれる水分や脂質、タンパク質がどんどん逃げてしまいます。
白髪染めやヘアカラーで髪を染めると髪がダメージを受けるのは、キューティクルの変質が大きな原因なのです。
②過酸化水素(脱色剤)
また、過酸化水素はいわゆるオキシドールやブリーチ剤のことで、皮膚や髪のタンパク質を溶かす性質があるため、6%を超える配合は劇薬に指定されています。
明るめのヘアカラーほど6%に近くなり、長時間触れていれば皮膚への刺激は強くなります。
髪を染めている時にかゆみが出る原因の一つは、タンパク質が刺激を受けて接触性皮膚炎を起こしているからです。
また2009年には、過酸化水素が白髪を増やす大きな原因であるということが、海外の研究でわかりました。
白髪染めやオシャレ染めによって少しずつ体内に蓄積され、色素細胞メラノサイトの機能を衰えさせ、メラニン色素を作れなくしてしまいます。
そのため、髪を染めれば染めるほど白髪を増やす結果になるのです。
③酸化染毛剤
最も問題なのが、酸化染毛剤です。
酸化染毛剤は一度で髪をきれいに染める力があるので大変便利なのですが、肌への影響が大変強い薬剤です。
特に多くの白髪染めやヘアカラーに配合されているのは「パラフェニレンジアミン」で、旧表示指定成分になっており、アレルギーの原因となることが古くから知られている成分です。
海外ではアナフィラキシーショックで死亡した例もいくつか報告されています。
さらに、EU諸国では発がん性が認められたとして、使用が禁止されています。
白髪染めやヘアカラーの説明書に「必ずパッチテストを行ない、30分後と48時間後の2回チェックすること」と書かれていることからも、その危険性がわかります。
なぜ2回チェックするかというと、酸化染毛剤は遅延型アレルギーを引き起こしやすく、特に塗布後48時間前後に最も発症しやすいからです。
また、パラフェニレンジアミン・アレルギーで最もやっかいなのは、分子構造が似たほかの化学物質に対しても反応が起きる「交叉(交差)反応」があることです。
その一つにゴムの老化防止剤がありますが、これはエスカレーターの手摺、接着剤、タイヤ、輪ゴム、手袋、球技用ボールなど至る所で使用されています。
またタール色素の一部とも交叉反応があり、それが配合された化粧品を使用して顔が膨れ上がったり水泡ができたりする危険性もあります。
パラフェニレンジアミンに一度でもアレルギー反応を起こしたら、白髪染めもヘアカラーも二度と使用できませんし、それ以外でも生活に非常に制限が出てしまいます。
これまでは何も問題がなかったとしても、一生起きないとは限らないのです。
④界面活性剤
白髪染めやおしゃれ染めには、乳化剤として界面活性剤が配合されています。
比較的低刺激とされるものが多いのですが、中には浸透力が強く、毛穴から入り込んで色素細胞を変質させてしまう危険性があるものも含まれています。
添加されている界面活性剤は一応安全性が確認された成分なので、それほど心配する必要はありません。
しかし肌が敏感な人や頻繁に染めている人の場合、色素細胞がダメージを受けて白髪を増やす原因になることがあります。
このように、白髪染めやヘアカラーには高い危険性があるため、できるだけ使用は控えたほうが良いのです。
特に市販の白髪染めやおしゃれ染めは危険!
市販の白髪染めやおしゃれ染めの使用を続けていると、髪が健康でなくなっていくのがわかりますよね。
これは、市販の毛染め剤はどんな髪質でもきれいに染毛できるよう、薬剤の濃度を濃くしているからです。
美容院ではこれらの染毛剤や過酸化水素の配合を調整し、極力髪を傷めないよう注意して塗布してくれます。
しかし、市販の製品は髪が太く多めの髪でもきれいに染まることを想定して薬剤を配合しているため、刺激が強くなるのです。
しかも白髪染めはヘアカラーに比べると酸化染毛剤の量が多くなっているため、アレルギーを発症する可能性も高くなります。
髪や頭皮を守るにはカラートリートメントがおすすめです
白髪は染めたいけれど、髪を傷めたりアレルギーになったりするのは嫌だと考えるなら、ヘアカラートリートメントが一番です。
元々、ヘアカラートリートメントは利尻ヘアカラートリートメントを製造販売する株式会社ピュールの社長である田中和江氏が、自身の肌が弱く白髪染めが使用できないことから研究を重ねて開発されたものです。
その後多くのメーカーが追従するようになりましたが、どれも髪や頭皮に優しいということをメインのコンセプトにしています。
メーカーによっては刺激性のある成分を若干配合しているものもありますが、二剤式白髪染めやヘアカラーほどではありません。
カラートリートメントに使用されているのは酸化染毛剤ではなくHC染料と塩基性染料で、キューティクルを無理に開くアルカリ剤は配合されていません。
また過酸化水素も含まれていないので、髪色を明るくすることはできないものの、かぶれや炎症などの症状が起こりにくくなっています。
ただ、酸化染毛剤を使用していないのでしっかり染まるとはいえませんし、色持ちも1週間程度ですから、頻繁に染める必要があります。
また、カラートリートメントに似た製品にヘアマニキュアがあります。
こちらも染毛料で髪をコーティングするものですが、使用されているのはタール色素で、髪への吸着力が高いため、色持ちは2~4週間と長めになっています。
しかし、肌につくと落ちにくいため、市販のヘアマニキュアは髪の根元ぎりぎりまで塗ることはできない仕様になっています。
そのため、白髪の伸びが目立ちやすいというデメリットがあります。
髪の毛や頭皮の健康はとても大切ですが、同様に髪色も女性にとっては重要です。
アレルギーの危険性をできるだけ回避するなら、ヘアカラートリートメントやヘアマニキュアをおすすめします。
また、とにかく早くきれいに染めたいという時には白髪染め、多少白髪が目立っても明るい色に染めたい時にはオシャレ染めヘアカラーと使い分けるなど、自分にとって一番良い染め方を見つけてくださいね。
カラートリートメントは、髪や頭皮にやさしい染料を使いますが、この染料の粒度がとても重要で、粒度が荒すぎるとキューティクルの隙間に入れませんし、逆に細かすぎると髪の隙間に定着できずに流れ落ちてしまいます。最近では定着力や染まりを高めるための技術も上がってきており満足度の高い商品も増えています。
1ルプルプ ヘアカラートリートメント大人カラーが充実の人気商品
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