ヘアマニキュアで白髪を染めるってどうなの?実際の使用者による口コミや評価は?-美髪ラボ

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ヘアマニキュアで白髪を染めるってどうなの?実際の使用者による口コミや評価は?
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ヘアマニキュア選びのポイントとは!?

ヘアマニキュアが開発され始めたのは1960年代、市場に出回り出したのは1980年代です。
黒髪を染めるタイプは多くのメーカーが参入していますが、白髪染め用となると限られた大手メーカーの製品がほとんどです。
しかし、逆に言えば一定数の使用者がいる、根強い人気商品だともいえます。

ヘアマニキュアについて、使用者の口コミもチェックしながら解説します。

ヘアマニキュアで白髪を染めるってどうなの?実際の使用者による口コミや評価は?

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ヘアマニキュアってどんな白髪染め?

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まずは、白髪染め用のヘアマニキュアについて簡単にご説明しましょう。

2剤式の白髪染めとヘアマニキュアとの違い

2剤式白髪染めは、染料が髪の奥に入り込んで白髪の代わりに発色するものです。
奥に入り込むためにキューティクルをアルカリ剤でこじ開け、過酸化水素で黒髪を多少漂白し、白髪との色差を少なくしてから染料で一気に同じ色に染め上げます。

色素が髪の内部に定着するため、一度染まれば色落ちすることはありませんが、シャンプーや紫外線などによって徐々に色褪せてきます。

使用するのは酸化染料で、白髪染めに使用される代表的なものがパラフェニレンジアミン、硫酸トルエン-2,5-ジアミン、パラアミノフェノール、メタアミノフェノールなどの「ジアミン系」「フェノール系」と呼ばれるものです。

この中で特にパラフェニレンジアミンは刺激が強く、何と1912年(大正元年)にはすでにこの染料の刺激を緩和させるための特許が出願されているほどです。
EU諸国では発がん性があるという理由で使用禁止になっているほどで、現在日本では「毒物及び劇物取締法」で劇物に指定されており、アレルギーを引き起こす可能性が高いことがわかっています。

また、キューティクルを開くためのアルカリ剤や黒髪を若干脱色するための過酸化水素も皮膚に刺激があり、触れると接触性皮膚炎を起こしてかぶれることがあります。
そのため2剤式白髪染めは医薬部外品となっており、染めるという意味では有効成分が入っているものの、副作用の危険性もあるという区分にカテゴライズされています。

さらに、無理に開かれたキューティクルはアルカリ剤が浸透してしまうため、2~4週間は開きっぱなしになります。
すると、髪の主成分であるケラチンタンパク質や脂質、水分などが流れ出してしまうため、髪がパサパサ、ボロボロになってしまうのです。

2剤式白髪染めは一度でしっかり染まるものの、このように髪と頭皮に対する危険性が高いため、そのデメリットをなくすべく考え出されたのがヘアマニキュアです。

ヘアマニキュアは「マニキュア」の名の通り、髪の表面と少し中に吸着して色を付けるものです。
元の髪色はそのままに上からコーティングするだけなので、アルカリ剤、酸化染料、過酸化水素を配合しておらず、2剤式白髪染めに比べると髪にも頭皮にも刺激を与えにくくなっています。

しかしイオン結合で髪に吸着しているだけなので、シャンプーなどの刺激によって徐々に色落ちし、持ちは3~4週間程度です。

使用されるのは酸性染料で、ヘアマニキュアに使用されているのは「赤227」「黒401」などと表示されるタール色素です。
マイナスイオンを帯びており、髪のタンパク質が持つプラスイオンに吸着しますが、分子が大きいため髪の奥までは浸透しません。

色の定着を良くするために、薬剤を使用してキューティクルを少し開いたり、カーリング剤に使用される亜硫酸塩を使用してシスチンという髪の成分の結合を切ったりして、染まりやすくしています。

髪を構造から変えることがないため、2剤式白髪染めと違い「化粧品」区分にカテゴライズされています。
美容院などで「酸性カラー」と呼ばれるものがこれに当たります。

カラートリートメントもヘアマニキュアの一種

カラートリートメントは、2001年から化粧品に使用できることになったHC染料や塩基性染料を主に使用する白髪染めです。
こちらも髪の表面と少し内部に吸着するだけで徐々に色落ちし、髪を脱色する作用がないため、一種のヘアマニキュアといえます。

違うのは染料の種類と、染料の構造上の違いからカラートリートメントのほうがトリートメント効果が出やすいということです。

ヘアマニキュアで白髪を染めるメリットとデメリット

ヘアマニキュアにはメリットもありますが、それだけではありません。
どちらの点も知って、使用するかどうか決めましょう。

<メリット>

・髪のダメージが少ない

ヘアマニキュアのメリットは、何といっても髪のダメージが少ないことでしょう。
2剤式白髪染めと違いアルカリ剤や過酸化水素を使用しないので、キューティクルへの負担が少なくなっているのです。

・髪を保護してくれる

染料が髪をコーティングするので、ダメージへアでも髪の成分が逃げにくくなります。

・アレルギーの心配がない

頭皮につけないように塗布すれば、接触性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎を起こす可能性がかなり低くなります。
ヘアマニキュアは「パッチテスト不要」が売り文句の一つになっています。

・一度でよく染まる

2剤式白髪染めほどではないものの、一度の使用で白髪がほとんど目立たなくなります。
カラートリートメントのように数回連続使用する必要がありません。

・カラートリートメントより色持ちが良い

カラートリートメントに使用されるHC染料は定着力があまりなく、塩基性染料も髪のマイナスイオンに結合するものの、やはりあまり吸着力はありません。
そのため色持ちは良くて10日、短いものは3~4日程度ですが、ヘアマニキュアはより吸着力が強いタール色素なので、3~4週間程度持ちます。

・2剤式白髪染めのように混ぜる必要がない

すでに色がついた染毛料なので、1剤と2剤を混ぜる手間がかかりません。

<デメリット>

・黒髪は染まらない

2剤式白髪染めと違い脱色作用がないため、元の髪色より明るくすることはできません。

・頭皮につくと落ちない

ヘアマニキュアにはエタノールやベンジルアルコールが配合され、髪への浸透力を強めています。
しかし、頭皮は髪と同じケラチンタンパク質が主成分なので、頭皮にも染料が浸透しやすく、一度染まるとなかなか落ちません。

・根元まで塗れないため、白髪がすぐ目立つ

頭皮につかないよう、根元から5ミリ~1センチほどあけて塗布するため、伸びて来た白髪がすぐ目立ってしまうというデメリットがあります。
ただし、美容院では1~2ミリのところまで塗ってくれる技術者もいます。

・顔回りや分け目など、細かい部分が塗りにくい

市販のヘアマニキュアに付属しているクシは染料が頭皮につかない仕様になっており、それを使用するとどうしても顔回りや分け目など根元近くの部分が薄塗りとなってしまうため、その部分だけ色落ちが早くなり、やはり白髪がすぐ目立ってしまうことがあります。

・長期間使用すると髪がごわついてくる

染料の定着力アップのために使用されるエタノールやベンジルアルコールは揮発性があり、水分を蒸発させてしまいます。
また、マニキュアはブラッシングやシャンプーによって徐々に剥がれていき、その粘着力の強さからキューティクルまで剥がしてしまうことがあります。

そのため、施術直後は非常にツヤがあっても段々髪がパサパサになり、ごわついてくることが多いのです。

・色のチェンジや他の白髪染めの使用が難しくなる

髪のコーティング力が強いため、ヘアマニキュアで染めた後に他の色を使用したり2剤式白髪染めやカラートリートメントで染めたりしても染料が浸透しにくく、希望の色に染まらないことがあります。

どうしても変えたい場合は、ヘアマニキュアリムーバーを使用する、あるいは美容院で落としてもらうなどの手間がかかります。
その際にはキューティクルも剥がれてしまう可能性が高く、髪にダメージとなります。

・トリートメント効果が弱い

髪にツヤやハリ、コシは出るのですが、あくまでコーティング剤によるもので、本当に健康になることはありません。
タール色素の構造上、トリートメント作用のある成分との相性が良くないため、トリートメント成分が配合されていても効果は弱いです。

ヘアマニキュア選びのポイントは

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市販のヘアマニキュアはどれもほぼ同じタイプなので、それほどポイントというものはありません。
ただ、少しでも染まりやすくするための選び方があります。

白髪の量、髪を染める目的に合わせて選ぶ

ヘアマニキュアは大きく分けて全体染め用とポイント用があります。
白髪が多い場合は全体染め、生え際や分け目など目立つ部分だけ染めたい場合は部分染めを利用すると、きれいに染まります。

髪質や頭皮の状態に合ったものを選ぶ

前述したように、ヘアマニキュアには髪の修復作用は期待できません。
しかし、アルガンオイルやオリーブオイルなどを配合したものであればきれいなツヤが出ますから、ダメージへアに向いています。

また、アルコール分を極力少なくしたものであればパサパサになりにくいですし、サロン専売品は塗りやすくムラになりにくいだけでなく、ハーブエキスなども配合されているので保湿効果もあり、市販品より美しい仕上がりになります。

売れ筋のヘアマニキュアと使用者による口コミ評価

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人気のヘアマニキュアと、その口コミ評価をご紹介しましょう。
なお、サロン専売品が多いのですが、楽天やAmazonで購入できます。
ただし、プロ専用なので問い合わせなどは難しいかもしれないため、不安な場合は手軽な市販品から試しましょう。

【最新】ヘアマニキュアの売れ筋ランキング

・ナプラ HBジュエライズ

サロン専売品で、一味も二味も違うヘアマニキュアです。
しっかり染まり、ジュエルの名の通りツヤと輝きを与え、他商品よりトリートメント効果が高いと口コミで人気です。

カラーは26色あり、それぞれを混ぜ合わせて使用することができます。
楽天やAmazonで190gが800円程度と、手頃な価格なのも嬉しいですね。

・ナプラ ケアテクトOG アシッドカラー

同じくナプラのダメージへア用ヘアマニキュアです。
オーガニックハーブとナチュラルハーブ11種類を配合してあり、さらに補修・保湿成分も配合されています。

カラーは24色で、こちらも混ぜて使用できます。
190gで850~900円程度で楽天やAmazonから購入できます。

ホーユー グラマージュヘアマニキュア

こちらもサロン専売品で、全36色をミックスして使用することができます。
髪にやさしいだけでなく、キトサンによる保湿作用とコーティング効果で髪を落ち着かせ、ハリやコシを生み出してくれます。

また、パールラッピング効果で上品なツヤが出るので、大人の女性からの口コミ評価が高いです。
150gで700円前後とお手頃です。

イリヤ カラーコートデコレ

これもサロン専売品です。
アルコール分を極力減らし、髪のきしみや乾燥を抑え、紅藻エキスが水分のバランスを整え、しっとりした柔らかい髪になります。

また、オイル成分の作用で色落ちが少なく、ツヤのある美しい色に染まります。
使用量が少なくても良く染まり、色落ちも少ないので使いやすいと口コミで評判です。
全27色で、160gが650円前後です。

サロンドプロ ヘアマニキュア・スピーディ

ドラッグストアなどで簡単に手に入り、しかも放置時間が5分程度と非常に手軽に使えるので大人気です。
グリコール酸がキューティクルを開きやすくするので染料がより奥まで浸透し、約4週間色持ちします。
ツバキオイルがツヤを与え、コンキオリンやシルク、大豆タンパクが髪を保湿してくれます。
全4色、100gで900円前後です。

ブローネ 根元カラー

塗りにくい生え際や分け目をしっかり染めてくれる、部分用のヘアマニキュアです。
根元ピタッとブラシで頭皮ギリギリまで塗れるので、全体染めで色落ちした部分だけを染められてとても便利だという口コミ多数。

また、2剤式白髪染めとの併用も可能なので、ヘアカラーしたいけれど髪のダメージは抑えたいという人にも向いています。
28g900円前後で、生え際・分け目を約4回染められます。
全3色で、色持ちは10日前後とちょっと短め。

ヘアマニキュアの使用者による口コミ評価は

ヘアカラーメーカーのヘアマニキュアはほとんど2剤式白髪染めと併用できるので、2剤式を使用している人からの口コミは概ね好評です。
しかししっかりは染まらないので、あくまで次のヘアカラーまでのつなぎと考えている人がほとんどでした。

また、サロン専売品は高品質なものが多く、2剤式白髪染めを使用できない人がよく使用しており、きれいに染まると高い口コミ評価を得ています。
また、カラー数が多く色落ちが少ない点も好評です。

ただ、どちらも最初のうちはツヤがあり手触りも良いのですが、1週間ほどするとその効果が薄れてくるとの意見が多いようです。
これは毎日のシャンプーやブラッシングによる摩擦で、マニキュアやシリコーンなどのコーティング剤が剥がれてくるからです。

ヘアマニキュアを使用する際の注意点

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ヘアマニキュアは手軽でよく染まりますが、注意しなくてはいけないポイントが2つあります。

ヘアマニキュア後はアフターケアをしっかりと

ヘアマニキュアは高いコーティング力があるのですが、アルコール成分が配合されているため、どうしても髪が乾燥しがちになります。
また、各メーカーで染まり具合や色持ちを良くするために配合している成分は、どれも多少髪に負担を与えます。

色落ちを防ぎ、髪のダメージを抑えるために、シャンプーはアミノ酸系の洗浄力が穏やかなものを使用するようにしましょう。
また、保湿用のローションやオイルで髪と頭皮を乾燥から守るようにしてください。

ヘアマニキュアは絶対に安全とは限らない

ヘアマニキュアは安全性が高いといわれていますが、それは2剤式白髪染めのアルカリ剤や酸化染料、過酸化水素に比べてということであって、使用しているタール色素自体は安全なものとは言い切れません。

現在使用されている色素の中には、海外で有害と判断され使用禁止になっているものもあるのです。
頭皮につかない仕様になっているとはいえ、クリームを出し過ぎてクシから溢れてしまい顔につくことはあり得ますので、注意が必要です。

また、成分をチェックすると、シリコーンやアレルギーの危険性が疑われている乳化剤、呼吸器系・神経系への毒性が指摘されている変質防止剤など、化学合成された成分が配合されているので、肌に触れた場合は刺激となる可能性があります。

まとめ

matome

ヘアマニキュアはとても便利ですし、2剤式白髪染めと比較すると安全性が高く、しかも結構良く染まります。
しかし他にも選択肢がありますから、色々試してみることをお勧めします。

白髪染めは先の事を考えて慎重に選びましょう

白髪を染める商品には2剤式白髪染めやヘアマニキュアのほか、カラートリートメントやヘナカラーもあります。

正直なところ、2剤式白髪染めと同様の染まり具合や色持ちで、手軽で、しかも髪や頭皮にやさしく、髪を修復・保護してくれるなんてパーフェクトな白髪染めはありません。
何かしら妥協しなくてはいけないのです。

先のことより染まり具合や色持ちを重視するか、手軽さで選ぶか、白髪が完全に染まる訳ではないけれど髪に本来のハリやコシ、ツヤが戻ってくるものを選ぶか…。
時間が許すようであればぜひすべての白髪染めを試して、自分にぴったりの方法を見つけてくださいね。

カラートリートメントって染まりにくい? 人気商品を比較

カラートリートメントは、髪や頭皮にやさしい染料を使いますが、この染料の粒度がとても重要で、粒度が荒すぎるとキューティクルの隙間に入れませんし、逆に細かすぎると髪の隙間に定着できずに流れ落ちてしまいます。最近では定着力や染まりを高めるための技術も上がってきており満足度の高い商品も増えています。

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