腸をキレイにするだけじゃない！？コンニャクシャンプーが髪や頭皮に与える効果とは-美髪ラボ

コンニャクとシャンプーに何が関係あるの？と思いますよね。
しかし、シャンプーにコンニャクの成分が配合されているものがいくつかあるのです。
どうやらこの成分が頭皮環境を整えるらしいのです。

そこで今回は、コンニャクが髪や頭皮に与える効果についてお話しましょう。

髪トラブルが発生するメカニズム

髪の毛は元々毛穴の奥に存在しているものではなく、細胞が仕事をして作り上げているものです。
もちろん伸びてきてから紫外線やシャンプーなどの刺激で傷むこともありますが、白髪や抜け毛は頭部の皮膚と細胞の問題が大きいのです。

健康な髪は健康な頭皮からしか生えてこない

土壌がしっかりしていないと美味しい野菜は育ちません。
人間も、胎児の時に栄養不足だと母体内で成長が遅くなるだけでなく、一生の健康を左右するといわれています

イギリスで40年以上に渡り出生児の成長を調査したところ、栄養不足で生まれた赤ちゃんは成人後に高血圧、脳梗塞、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病になる確率が非常に高くなることがわかりました。

当然、髪の毛にも同じことが起こると想像されます。
髪の土台となる頭皮と細胞が健康でなければ健康な髪は生えて来ず、細毛や抜け毛、白髪になりやすいのです。

白髪や抜け毛を防ぐには頭皮環境の改善が第一

白髪の場合、多くは毛穴から顔を覗かせた時点ですでに白髪です。
ということは、毛穴内ですでに健康を害していることになりますね。

抜け毛の場合は生え始めた頃は健康な場合もありますが、土台が不健康なので髪の成長が止まり、抜けてしまいます。
ですから、白髪や抜け毛は土台である頭皮環境の改善をしない限り防げないのです。

頭皮環境とは頭の皮膚だけでなく、その奥にある毛髪細胞も含んでのことです。
下の図のように、髪の根元（毛根）は真皮から皮下脂肪組織にかけて生えており、この毛根部は頭皮表面から約3ミリの所にあります。

毛根部の一番下には毛乳頭があり、毛細血管から栄養をもらい貯蔵しています。
その栄養を毛母細胞に与えると毛母細胞は細胞分裂をし、角化して髪の毛になっていきます。

また毛母細胞の周りにはメラノサイトと呼ばれる色素形成細胞があり、同じく毛乳頭から栄養を供給されてメラニン色素を作り、できた色素を毛母細胞に渡します。
これを受け取った毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで黒髪となり、毛穴から生えてくるのです。

また、頭皮は皮膚の表皮という部分の角質層にあたりますが、その下には真皮があり、表皮は真皮の影響を受けます。

表皮と真皮はトータルでたった3ミリ程度ですが、この部分が健康かどうかで髪と頭皮の健康状態も決まるといってよいでしょう。
そのため、頭皮の環境を整えることが、健康な髪へとつながるのです。

シャンプー選びの重要性

頭皮環境は日常の習慣によって大きく変わりますが、その一つがシャンプーです。
シャンプーを価格やTVCM、評判だけで選ぶと、頭皮や髪に大きなトラブルを引き起こすことがあるのです。

間違ったシャンプー選びが頭皮を傷つける原因に

脂性肌の人がしっとり系の化粧品を使用したらベタベタになるし、乾燥肌の人がさっぱり系を塗ったら肌がさらに乾燥してボロボロになってしまいますよね。
シャンプーにもそれがいえるのです。

またシャンプー選びが大切なのは、皮脂を取り過ぎてしまうと頭皮や髪に非常に悪影響を及ぼすからです。
皮脂には頭皮の乾燥を防ぎ、常在菌の量を調節することで頭皮を弱酸性に保ち、さらに頭皮を紫外線や雑菌などから守る働きがあります。

しかし洗浄力が強力なシャンプーを常時使用していると、皮脂が不足して乾燥しやすくなり、紫外線の悪影響を直接受けてしまいます。
紫外線によって活性酸素が発生すると、細胞の機能を低下させてしまい、抜け毛や白髪の原因になるのです。

また、皮脂が不足すると身体は正常な状態に戻そうとして皮脂を分泌させます。
それが繰り返されることで頭皮は「いつも皮脂が不足している」と判断し、過剰に分泌してしまうこともあります。

すると常在菌のマラセチア菌が異常増殖してかゆみや炎症の原因になったり、皮脂が毛穴につまることで髪が真っすぐ生えてこられなくなったりします。
また皮脂に雑菌がついて繁殖し、毛母細胞やメラノサイトがダメージを受けたり、紫外線が皮脂を酸化させるため臭いが出たりすることもあります。

皮脂を取り過ぎるシャンプーの代表格が「高級アルコール系」です。
石油由来の合成界面活性剤が使用されており、洗濯に使用する場合はその洗浄力の強さが決め手なのですが、頭皮に用いると洗浄しすぎて水分や皮脂をすべて取り去ってしまう危険性があるのです。

もちろん、若い男性や脂っこいものを食べた後など、皮脂が過剰な場合は高級アルコール系の洗浄力が必要なこともあります。
しかし、特に女性の場合皮脂がそれほど多くないため、すべて取り去ってしまうとトラブルが起きやすくなるのです。

その人の頭皮質にあったシャンプーを使用して、頭皮の量をコントロールしながら毛穴の汚れをしっかり取ることと、血行を促進できるようにすることが大切です。

コンニャクは腸だけでなく髪や頭皮にも良い！？

コンニャクの主成分は水分で、95％以上を占めています。
そのほかに主に含まれているのが食物繊維で、水溶性が0.1ｇ、不溶性が2.1g程度です。
この食物繊維が腸に作用し、便秘の改善や生活習慣病予防に効果があるとされています。
体内の毒素を排出するので髪や頭皮の健康にもつながります。

しかし、今回お勧めするのはコンニャク成分が配合されたシャンプーです。
腸をきれいにするように、コンニャクの成分には髪や頭皮を清浄にする働きが期待できるのです。

コンニャクシャンプーの成分「マンナン」の効果

コンニャクの成分を髪に使用するとどんな効果が期待できるのか、詳しくご説明します。
まずは「マンナン」についてです。

スクラブ効果で毛穴から汚れや皮脂を取り除く

マンナンは正式にはグルコマンナンといい、グルコースとマンノースの重合体です。
水分と結合すると粘りの強いゲル状となり、老廃物を吸着する働きがあります。
そのため、シャンプーに使用すると毛穴につまった汚れや皮脂などの老廃物をしっかりつかみ取ってくれるのです。

頭皮の血行を促進させ新陳代謝を活発に

さらに、マンナンにはスクラブ効果によって頭皮の血行を促進します。
シャンプーに配合して頭皮を洗うだけで、スクラブのマッサージ効果があるため血行が良くなります。
マンナンは微粒粉なので、頭皮を傷つけることはありません。

血行が促進されると毛母細胞やメラノサイトにも十分な栄養が届くようになります。
さらに汚れや皮脂が清浄になった頭皮は古い角質が剥がれやすくなるため、これまで滞っていた新陳代謝がうまく行くようになり、頭皮細胞の機能も活性化するのです。

コンニャクシャンプーの成分「コンニャク根エキス」の効果

コンニャク配合のシャンプーによく配合されているもう一つの成分が「コンニャク根エキス」で、別名を「グルコシルセラミド」といいます。

頭皮に潤いを与えコンディションを整える

グルコシルセラミドは肌に存在するセラミドの構成成分で、最初に新陳代謝の際に生み出されるセラミドはグルコシルセラミドに分解され、必要に応じてまたセラミドに変化します。

セラミドは表皮の一番下にある基底層から生まれた細胞内にあり、ターンオーバーによって少しずつ上に移動します。

そして一番上の角質層に到達すると細胞自体は消滅しますが、中のセラミドが細胞の間に入り込み、細胞同士を結合させる役割をはたします。
セラミドには1～6までの種類があり、トータルでバリア機能や水分保持機能を維持しています。

この機能をシャンプーに配合することで、頭皮環境の改善が期待できます。
頭皮は紫外線や外部刺激によってバリア機能が低下しがちです。
バリア機能が低下すると、紫外線の影響を強く受けて毛母細胞やメラノサイトが機能不全になったり、頭皮が乾燥したりするため、頭皮環境がどんどん悪くなってしまいます。

そのため、グルコシルセラミドをシャンプーに配合することで、セラミドに変化してバリア機能や保湿作用を発揮し、頭皮のコンディションを整えることができるのです。

髪のキューティクルを補修しパサつきを防ぐ

髪は外側から順にキューティクル、コルテックス、メデュラという層に分かれています。
キューティクルの細胞同士、コルテックスの細胞同士、キューティクルとコルテックスの細胞同士をつないでいるのが「CMC」と呼ばれる細胞間脂質で、CMCがダメージを受けるとキューティクルが剥がれやすくなります。

このCMCの構成成分の一つがセラミドで、開いてしまったキューティクルを補修し、コルテックス内部の水分や脂質、タンパク質が流れ出ないようにする働きがあります。
髪のタンパク質は親水性なので、キューティクルが開いたまま、あるいは剥がれた状態でシャンプーすると、簡単に流出してしまい、パサパサの髪になってしまいます。

そこでコンニャクに含まれるグルコシルセラミドをシャンプーに配合することで、髪のパサつきを抑え、しなやかな髪を取り戻す助けとなるのです。

お勧めのコンニャクシャンプー

現在、コンニャク入りを強調しているシャンプーはほとんどありません。
しかし、少しでも配合されているだけで皮脂の取れ方が違い、髪のハリやコシが改善した、髪が生えて来た、白髪が増えなくなったといった話が聞かれます。

コンニャク成分が入っているからといってコンニャクくさいということはないので、頭皮環境の改善を目指している方は、一度使用してみることをお勧めします。

お勧めのコンニャクシャンプーを紹介します

①Hattoナチュラルシャンプー

株式会社Sun＆Sunから販売されているこの製品は、マンナンを主成分にした直径0.5ミリのマンナンボールを10％も配合したシャンプーです。
マンナンボールによって、皮膚にダメージを与えることなく毛穴や髪に張り付いた皮脂や汚れを取り去ることができます。

また、マンナンボールが頭皮へのマッサージ効果を生み、血行促進が期待できます。
さらに生分解性が高く、洗い流した後で環境を汚染することもありません。

Hattoナチュラルシャンプーは石けん由来のシャンプーで、合成界面活性剤を使用していません。
抗炎症作用のあるメリッサエキスや頭皮細胞の増殖が期待できるホップエキス、臭いを抑える葉緑素、アレルギー防止の甘草根エキスなど、頭皮環境改善に良いとされる成分がふんだんに配合されています。

シャンプー後は酸性のHattoナチュラルコンディショナーを使用することで、石けんのアルカリ分を中和し、頭皮を弱酸性に戻してくれます。

どちらかというと脂性肌用ですが、洗い流さないトリートメントもあり、保水作用が高いので併せて使用すると頭皮がうるおい、髪もサラサラになりますよ。

シャンプー300mlが5,800円（税込）、コンディショナー250mlが5,200円（税込）で、セットだと9,800円（税込）とお得になります。

②柑気楼（かんきろう）薬用モイストシャンプーエクストラ

コンニャクマンナンを配合した薬用シャンプーです。
天然コラーゲン由来の洗浄成分、甘草由来の有効成分に加え保湿作用のある柑橘エキスや海藻エキス、アミノ酸も贅沢に配合しています。

さらにコラーゲン、ヒアルロン酸、セラミドも含まれており、ツヤのある美しい髪に導いてくれます。
弱酸性、ノンシリコーン、無香料・無着色・無鉱物油でパッチテスト済なので、皮膚が弱い人でも安心して使用することができます。

また、保湿成分が配合されているのでリンスやトリートメントは不要。
マンナンで毛穴につまった皮脂をきれいに取りながら、髪がきしんだり頭皮が乾燥したりすることがなく、男性にも女性にも大変人気です。

価格は税込みで4,200円ですが、725g入りで毎日使用しても半年近く持ち、トリートメントなどが不要なのでお得です。
詰め替え用もあり、500g2,520円（税込）、さらに初回限定のキャンペーンもあります。

③＜番外編＞メデル　ナチュラルシャンプー

知る人ぞ知る人気商品です。

残念ながらコンニャクではなくお米のグルコシドセラミドから作られていますが、天然由来界面活性剤、4種類の頭皮環境改善成分、5種類のエッセンシャルオイルを配合しており、パラベン、シリコーン、鉱物油、合成香料・着色料無添加なので安心して使用することができます。
しっとり系なので、髪や頭皮が乾燥気味の方にお勧めです。

420mlで税込980円、詰め替えが400mlで777円とかなり良心的価格で、しかも泡立ちが良いので少量の使用で十分と、かなりお得なシャンプーです。

頭皮環境の改善には、生活習慣や食生活を見直すことが大切です。
しかし気をつけても改善されないという場合、シャンプーが原因の可能性が大です。
現在使用中の製品を一旦止め、ほかの製品を試してみることをお勧めします。

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