日本人を始めとするアジア人の多くの髪の毛は、赤ちゃんの頃から黒色です。
ところが近年の研究で、髪の毛が毛穴の奥で生まれた時は、真っ白であることがわかりました。
毛母細胞から生まれた後に色素が入り、色がついて毛穴から出てくるという不思議なメカニズムだったのです。
そして、このメカニズムから白髪の研究も進み、現在白髪を予防改善する様々な方法が世界中で開発中です。
今回はその一つ、チロシナーゼという酵素と銅、この2つが髪に与える影響について解説します。
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このページの目次
元々はすべて白髪!?髪が黒くなるメカニズム
髪の毛が生えている、毛穴の中の部分を「毛包」といいます。
毛包部には毛細血管が通っており、毛乳頭という貯蔵庫が栄養を受け取ります。
その後毛乳頭が毛母細胞に栄養を与えると、毛母細胞が細胞分裂を始め、その細胞が角化して髪の毛に変化し、成長を始めます。
この時の髪は白色です。
また、毛母細胞が成長すると同時に、メラノサイトという細胞も毛乳頭から栄養をもらい、メラニン色素を作り出します。
そして、できた色素を毛母細胞に渡すことで色が取り込まれ、細胞分裂して成長を始めた髪に色が入っていくのです。
このメカニズムがわかったことで、髪が白髪になってしまうのは、メラノサイト細胞に何らかの問題が起きたからだということが判明したのです。
銅が不足すると(銅欠乏症)白髪が増える!?
メラノサイト細胞がメラニン色素を作れなくなる原因として、以下のことが考えられます。
・メラノサイト細胞にメラニン色素の素となる栄養素が届かなくなった
・毛母細胞の機能が低下し、メラノサイトが合成したメラニン色素を受け取れなくなった
加齢によって細胞の機能が低下するのは不可抗力ですが、メラニン色素の素となる栄養素の不足であれば、その栄養素を摂取すれば白髪対策ができる可能性が高くなります。
その栄養素が何であるか研究を進めたところ、2005年にチリ大学が銅の有効性を発見しました。
銅はチロシナーゼという酵素の合成に関わっており、この酵素が白髪の予防改善に効果があることがわかったのです。
チロシナーゼ(tyrosinase)とは、チロシン(tyrosine)というアミノ酸を酸化させる酵素のことで、それによってチロシンがメラニン色素に変化します。
チロシンはタンパク質に含まれている非必須アミノ酸で、フェニルアラニンという必須アミノ酸から作られます。
また、チロシナーゼ酵素は元々体内に存在するのですが、加齢とともに減っていきます。
それを補強し、活性化するのが銅なのです。
逆に言うと、加齢によってチロシナーゼが減り、さらに銅の摂取不足によってチロシナーゼが活性化できないと、メラニン色素が作られなくなります。
その結果、髪が白いままで生えてしまうのです。
銅を含む食べ物と銅を摂取する際の注意点
チロシナーゼ酵素そのものを食品で摂ることはできません。
食べたタンパク質を材料に体内で合成されるもので、酵素そのものを摂取したとしても、消化酵素で分解されてしまうのです。
しかし、銅を摂取することでチロシナーゼ酵素を活性化することは可能なので、銅を含む食べ物を意識的に摂取することで、白髪の予防改善効果が期待できます。
銅を多く含む食べ物にはこんなものがあります。
食品名 | 含有量(100gあたり) |
---|---|
ほたるいか(燻製) | 12.0mg |
牛レバー | 5.3mg |
干しえび | 5.17mg |
ココア | 3.8mg |
湯葉(干し) | 3.27mg |
イイダコ(生) | 2.96mg |
カシューナッツ(フライ) | 1.89mg |
まいたけ(乾燥) | 1.78mg |
ゴマ(炒り・むき) | 1.53~1.68mg |
牡蠣(水煮) | 1.44mg |
きな粉 | 1.32mg |
豚レバー | 0.99mg |
納豆 | 0.61mg |
1日の推奨摂取量は女性の場合0.8mgですが、これ以外にも様々な食品に含まれているので、通常不足することはないといわれています。
しかし、銅は活性酸素を分解するSOD酵素という成分を構成しており、体内に活性酸素が増えると銅が消費されてしまうのです。
活性酸素は紫外線、大気汚染、暴飲暴食、生活習慣の乱れ、ストレスなどによって発生するため、現代人はSOD酵素を消費しやすくなっており、その結果銅が不足することが考えられます。
また、これまで銅は毒性が低く、過剰摂取しても排出されると考えられてきましたが、近年の研究で摂り過ぎは活性酸素の生成を促進してしまうことがわかりました。
さらに、銅・亜鉛・鉄には拮抗(きっこう)作用があります。
拮抗作用とはお互いの効果を打ち消してしまう作用のことで、銅を摂り過ぎると亜鉛や鉄の吸収を妨げてしまいます。
反対に、髪の健康のために亜鉛のサプリを多めに摂取していたり、鉄欠乏性貧血の治療のために1日100mg程度鉄剤を摂取していたりすると、銅は吸収されなくなってしまうのです。
そのため、サプリメントなどで摂取する場合は用量を守るようにし、鉄剤を服用している場合は医師に相談してください。
銅だけでは不十分!併せて摂りたい栄養素
チロシン、フェニルアラニン
チロシナーゼ酵素を活性化させるために銅を摂取しても、酵素が酸化させるべきチロシンが不足していては、意味がありません。
前述したように、チロシンは非必須アミノ酸で体内で作られますが、その材料となるのはフェニルアラニンという必須アミノ酸です。
そのため、チロシン又はフェニルアラニンを摂取することが必要になります。
アミノ酸は20種類あり、タンパク質が体内で分解されてできるものです。
タンパク質は肉や魚、乳製品、大豆製品だけでなく、穀類、豆類、野菜、果物などすべての食品に含まれています。
しかし、食材によっては各アミノ酸の量のバランスが悪く、チロシンやフェニルアラニンが少ない場合があります。
そのため、これらのアミノ酸をしっかり摂取するには、含有量の多い食材を積極的に食べると良いでしょう。
チロシンやフェニルアラニンの1日の必要摂取量は500~2,000mg程度といわれており、含有量の多い食材には、以下のものがあります。
食品名 | 含有量(100g当たり) |
---|---|
タタミイワシ | 2,700mg |
高野豆腐(乾燥) | 2,200mg |
ビーフジャーキー | 1,900mg |
ナチュラルチーズ | 1,400~1,700mg |
いわし(丸干し) | 1,600mg |
しらす干し | 1,500mg |
豚肉(ヒレ) | 1,400mg |
プロセスチーズ | 1,300mg |
鶏肉(むね、皮つき) | 1,200mg |
油揚げ | 1,100mg |
このほか、各種大豆製品や大豆たんぱく加工品にも非常に多く含まれています。
例えば木綿豆腐の場合、チロシン、フェニルアラニンのほかトリプトファンを含む「芳香族アミノ酸」の形で1丁(300g)に1,980mg入っています。
毎日チーズや大豆製品を意識的に摂るようにしましょう。
ビタミンB6、葉酸
ビタミンB6はタンパク質の分解・合成に必要な成分で、食べた食品をアミノ酸に分解する際に使われる成分です。
また、葉酸は酵素が正常に働くのを助ける補酵素の役割があります。
この2つの栄養素を摂ることで、食べたタンパク質がスムーズにアミノ酸に分解され、その中のチロシンがチロシナーゼ酵素によってメラニン色素を作るのを助けてくれるのです。
ビタミンB6はレバー、まぐろ、かつお、鶏肉、にんにく、唐辛子などに多く含まれます。
また、葉酸を多く含む食材はレバー、枝豆、緑黄色野菜、卵、納豆、わかめなどです。
上記の各成分はチロシナーゼ酵素や銅の合成に関わるものですが、それ以外にも白髪の予防に効果があると考えられている成分には以下のものがあります。
ビオチン
以前はビタミンB7と呼ばれていた、ビタミンB群の一種です。
ビオチンはカルボキシラーゼという酵素の働きを助ける補酵素の一種で、カルボキシラーゼはアミノ酸の代謝を促進させる働きがあります。
特に皮膚や髪の毛のケラチンタンパク質を合成する際に必要といわれており、ビオチンが不足すると白髪や脱毛、肌荒れが起きることがわかっています。
ビオチンはレバー、魚介類、大豆、ヨーグルト、卵、緑黄色野菜などに多く含まれています。
鉄
鉄は血液のヘモグロビンと結合して全身に酸素を運ぶ働きがあります。
細胞は酸素がないと新陳代謝できないため、メラノサイト細胞が機能不全を起こしてしまいます。
また、鉄はカタラーゼという酵素の材料になります。
カタラーゼは活性酸素を無害化する酵素で、体内で生成されますが、加齢とともに減少します。
活性酸素が毛包に溜まるとメラノサイト細胞や毛母細胞を攻撃し、白髪を増やしたり抜け毛を増やしたりしてしまいます。
そのため、鉄を摂取することでメラノサイト細胞の新陳代謝が正常に行なわれ、白髪の予防改善につながるといわれています。
鉄の多い食材にはレバー、赤身の肉、魚、貝、卵、味噌、納豆などに多く含まれています。
野菜や海藻にも含まれていますが、吸収率が低いため、できるだけ動物性食品から摂取しましょう。
亜鉛
亜鉛は、白髪や抜け毛の改善に効果があるといわれています。
医学的な根拠は現在のところないとされているのですが、実際には日本のみならず欧米でも白髪の改善のために使用されています。
その理由として考えられるのが、髪の色によって亜鉛の含有量が違い、白髪や金髪に比べると黒髪には亜鉛が多く含まれていることです。
この事実から、亜鉛の量と黒髪には何らかの関係があると推測され、実際に亜鉛を摂取するようになってから白髪が減ったという体験談も多く寄せられています。
また、亜鉛は抗酸化作用があり、さらに活性酸素を分解する様々な酵素の構成成分でもあることから、メラノサイト細胞が活性酸素によって劣化するのを防ぐのではないか、とも考えられています。
亜鉛は牡蠣、レバー、牛肉、カニなどに多く含まれています。
食材だけで必要量を摂取するのは難しいため、サプリメントも活用すると良いでしょう。
ただ、前述したように亜鉛・鉄・銅は拮抗作用があるため、あまり摂り過ぎると銅不足でかえって白髪を増やす結果になりかねないので、摂取量には注意しましょう。
まとめ~白髪を予防改善したいなら・・・
白髪の予防改善には、日常の食生活が大きく関与しているといわれています。
中国医学では、女性は42歳頃から白髪が生え始めるのが自然な老化現象と考えられており、それ以前に生えている場合、栄養不足が大きな原因の一つとされています。
2014年にネットリサーチ会社マクロミルが行なった調査によると、女性の場合、白髪が気になり始めた年齢は平均が38.3歳となっています。
ということは、少なくとも4年は早くなっていますよね。
さらに、現在日本人女性の白髪発生年齢は平均35歳ともいわれていて、その場合は7年も早まっていることになるのです。
栄養不足だけが原因ではありませんが、少なくとも黒髪の元になるメラニン色素を作る栄養素がなければ、絶対に黒髪は生えてきません。
タンパク質、特にチロシンを多く含む動物性食品をしっかり摂り、さらに銅も摂取してチロシナーゼ酵素の働きを活性化させてあげることが大切です。
さらに、頭皮マッサージも行なえば効果のアップが期待できます。
せっかく摂った栄養素も、頭皮まで届かなければ意味がありません。
頭皮、特に白髪が生えやすい頭頂部や顔回りは血管が細く、血液が届きにくくなっているため、刺激を与えて血流を良くしてあげないとなかなか髪が健康にならないのです。
なお、まだ白髪がほとんどないという人は食事と頭皮マッサージで効果が期待できますが、すでに白髪で悩んでいる人は、頭皮マッサージの際に育毛剤を使用することをお勧めします。
女性用育毛剤には保湿成分や血行促進成分がたっぷり配合されているので、マッサージの効果をアップさせ、さらに頭皮環境を良くして髪にハリやコシ、ツヤを与えてくれるのです。
毎日少しの手間でできる食事や頭皮マッサージを続けていれば、必ず髪は健康になっていきます。
何歳になっても美しい黒髪をキープするために、できることから始めましょう。
カラートリートメントは、髪や頭皮にやさしい染料を使いますが、この染料の粒度がとても重要で、粒度が荒すぎるとキューティクルの隙間に入れませんし、逆に細かすぎると髪の隙間に定着できずに流れ落ちてしまいます。最近では定着力や染まりを高めるための技術も上がってきており満足度の高い商品も増えています。
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