蒸しタオルって使ったことありますか?
よく男性が居酒屋などで出されて顔を拭いて、「気持ちイイ~!」なんて言ってるアレです。
女性はあまりやる機会がないかもしれませんが、本当に気持ちいいんですよ。
今回は、その蒸しタオルで頭皮ケアをしちゃおう、というお話です。
薄毛予防や育毛効果も期待できるというこの方法、ぜひ試してみてくださいね。
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このページの目次
健康な髪は健康な頭皮から~頭皮環境の重要性
髪の毛について何らかの悩みを持っている女性は、年齢に関係なくたくさんいます。
それが生まれ持った髪質の場合は仕方ないかもしれませんが、「子供の頃はこんなじゃなかったのに…」ってこと、結構ありますよね。
たとえば、2014年にリクルートのBeauty総研が行なったアンケートによると、髪への不安がある女性のうち薄毛に悩む人は20代が67.7%、40代で77.6%と、若い頃から悩んでいる人が多いのがわかります。
その他、髪がパサつく、ツヤやハリ、コシがなくなる、髪が痩せて来た、クセが出て来た、白髪が増えて来たなど、年齢によって割合は違うものの、多くの女性が髪トラブルで悩んでいるという結果が出ているのです。
このうちの一部は、遺伝が関係しているでしょう。
大人になってから親の髪質に似て来たということは、決して珍しくありません。
しかし、親兄弟の誰とも違う悩みの場合は、頭皮環境が悪くなっていることが原因かもしれません。
「頭皮環境」とは、頭皮が髪を健やかに育てるために適した状態であるかどうか、ということです。
植物に置き換えると、土壌が良いとしっかりした植物が育ちますよね。
その反面、水分や肥料が不足していたり、土壌が硬くなってしまっていたり、あるいは栄養過多だったり、日陰だったり日が当たり過ぎたり、温度が高すぎたり低すぎたり…といったちょっとしたことが原因で、うまく育たなくなります。
髪の毛も全く同じことなのです。
女性に特に多い髪の悩みの原因は、頭皮の水分不足や血行不良による栄養不足、紫外線、不適切な生活習慣、ストレスなどによるものといわれます。
こういったことがすべて頭皮に影響を及ぼし、髪を育てる細胞の機能が低下してしまうのです。
必見!蒸しタオルを使った頭皮ケアのメリット
こういった原因を改善させるのにお勧めなのが、「蒸しタオル」です。
頭皮を湿度の高い状態で温めることで、以下のようなメリットがあります。
頭皮の血行が良くなる
頭皮部分の温度は高い?低い?
頭皮は常に紫外線を浴びていますから、何となくその部分の温度も高いような気がするかもしれません。
しかしヘッドスパ専門店によると、通常頭皮は2℃ほど低いそうです。
さらに、髪の悩みを抱えている人は30℃くらいしかないこともあるのだとか。
体温が低ければ血管が収縮しますから、血行が悪くなります。
しかも、頭部には心臓から送られた血液が重力に逆らって届けられるので、男性に比べて心臓のポンプ力(心筋)が弱い女性は、どうしても血行不良になりやすいのです。
さらに、女性の場合ダイエットで食事が偏ることがありますよね。
熱を生み出すために必要なのは炭水化物や脂質、タンパク質です。
炭水化物と脂質は効率の良いエネルギー源で、体温保持に必要です。
また、タンパク質は筋肉の元となり、筋肉を動かすことで熱が生まれます。
そのため、この3つをしっかり摂らないと、体温が下がって血行が悪くなってしまうのです。
そこで蒸しタオルで頭皮を温めてあげると、頭皮温度が上がって血行が良くなります。
血液には栄養素と酸素が含まれていて、栄養素は直接髪の成分となりますし、酸素は髪の毛母細胞の新陳代謝に必要です。
毛母細胞は髪を生み育てる細胞なので、育毛作用を維持し薄毛を予防改善するには毛母細胞に充分栄養が届くことが不可欠なのです。
頭皮にうるおいを与える
蒸しタオルの水分がうるおいを与える、ということではありません。
血行が良くなることで、細胞のうるおい成分が活性化するのです。
皆さんはパラパラしたフケに悩まされたことはありませんか?
それは男性に多い脂っぽいフケと違い、頭皮の乾燥が原因の乾性フケです。
フケは髪の新陳代謝によって角質が剥がれたもので、誰にでも出るものですが、正常なフケは非常に細かい粉なので見ることはできません。
しかし頭皮の新陳代謝がうまくできないと角質が未成熟なまま剥がれてしまうため、肉眼で見えるほどのサイズになってしまうのです。
セラミドや天然保湿因子NMFというのを聞いたことがあると思いますが、これは皮膚の角質層にある保水・保湿成分で、お肌のうるおいの98%はこの2つによるものと考えられています。
これらの成分はお肌の新陳代謝の際に生まれるものなので、頭皮のターンオーバーサイクルが乱れるとこれらの成分が不足してしまい、うるおいがなくなってしまうのです。
蒸しタオルで頭皮を温めて酸素が充分届くと、新陳代謝が活発になります。
するとセラミドやNMFもどんどん生成されるため、頭皮がうるおってフケが解消されます。
また、頭皮環境が良くなるので育毛効果が期待でき、薄毛対策にもなりますよ。
毛穴の詰まりを解消する
毎日シャンプーしてるから、毛穴が詰まってるなんてことないわ…と思ったら間違いです。
例えば、頭皮の皮脂は毛穴内の皮脂腺というところから分泌されていますから、毛穴内には常に多少の皮脂が詰まっています。
しかもこの図でわかるように、毛穴上部につながる汗腺もあります。
そのため、毛穴内は想像以上に汚れているのです。
特に皮脂は油性成分でホコリを吸着し、少しずつ毛穴内に蓄積させてしまいます。
するとそれが紫外線によって過酸化脂質に変化し、毛母細胞や血液を貯蔵する毛乳頭などの細胞を酸化させてしまうため、薄毛や抜け毛の原因となるのです。
また、毛穴に皮脂などが詰まることで髪が真っすぐ伸びずクセ毛になったり、悪臭の元になったりすることもあります。
そこで蒸しタオルを使うと、毛穴が広がる上に中の皮脂が柔らかくなり、浮いてきます。
その状態でシャンプーすると、毛穴奥の汚れまで洗い落としやすくなり、育毛に適した頭皮環境を作ることができるのです。
副交感神経が活性化し、リラックスする
血管が広がって血流が良くなると、副交感神経が活性化します。
日中は交感神経が優位になっており、交感神経には全身を緊張させる働きがあるため、血管も収縮して血流が悪くなっています。
そこで蒸しタオルで頭部を温めると、その状態が解消されるのです。
また、交感神経と男性ホルモンには深い関係があり、皮脂分泌量を増やす働きがあるため、交感神経が優位な時間が長くなると頭皮がべとつく原因になります。
さらには男性ホルモンの分泌量が増えて、男性型の脱毛症を引き起こす危険もあります。
蒸しタオルで頭皮がリラックスすることで、こういった状態を避けることができるのです。
トリートメント剤がよく浸透し、髪の状態が良くなる
蒸しタオルには、頭皮だけでなく髪にも良い影響を与えます。
髪は湿度や温度が高くなると、表面のうろこ状の組織キューティクルが開きます。
その状態の時にトリートメント剤を使用すると、成分が髪の奥まで浸透しやすくなるのです。
髪トラブルに悩む人は、一度髪を蒸しタオルでしっかり包み数分置いて、それからトリートメント剤を使用してみてください。
また、塗った後にまた蒸しタオルで髪を覆うと、効果倍増ですよ。
レンジで簡単!蒸しタオルの作り方と使い方
蒸しタオルは、簡単に作ることができます。
・そのまま、あるいはラップなどに包んで電子レンジに入れる
・30秒~1分程度温める
・頭部全体を覆い、5~15分程度放置する
電子レンジやタオルの大きさによって時間は変わるので、調整してください。
また、ラップなしでも十分温まりますが、電子レンジ内の雑菌が心配な人はラップやビニール袋に入れて温めると良いでしょう。
電子レンジを使う以外に、タオルを熱めの温度のお湯につけて絞る、という方法もあります。
なお、中心部が結構熱くなっていることがあるので、いきなり髪に乗せるのは危険です。
必ず一度広げ、温度を適度に冷ましてから使用しましょう。
また、よりリラックス効果を狙う場合は、エッセンシャルオイルをタオルに1滴垂らすのもお勧めです。
カモミールやラベンダー、サンダルウッド、ローズウッド、ヒノキ、フランキンセンス、ローズ、ネロリ、メリッサなどが特にリラックス効果があるといわれていますが、好きな香りを選ぶのが一番です。
また、特に冬はすぐにタオルが冷えてしまうので、蒸しタオルの上からラップやシャワーキャップ、タオルなどを被せると良いでしょう。
蒸しタオルは使うタイミングが重要です
せっかく蒸しタオルを使うなら、より効果を高めるタイミングで使用しましょう。
最も良いのはシャンプー前とシャンプー後の両方、どちらか一方というのなら、頭皮がべとつく人はシャンプー前、それ以外はシャンプー後です。
シャンプー前というのは、前述のように毛穴を開かせることで、シャンプーした時に毛穴内の皮脂や汚れが落ちやすくなるからです。
そしてシャンプー後というのは、温まった頭皮は柔らかくなっており、より血管が拡張しやすくなっているため、血行促進効果が高くなるからです。
頭皮用化粧水や美容液、育毛剤などを使用する人は、必ずシャンプー後に蒸しタオルを使用することをお勧めします。
毛穴が開いているので成分が浸透しやすくなり、より高い育毛効果や薄毛予防・改善効果などが期待できるのです。
一番良いのは、お風呂場に入ったらすぐお湯でタオルを濡らして被り、ゆっくり湯船に浸かってからシャンプーし、タオルドライしてからまた包むという方法です。
この程度なら手間もかかりませんから、薄毛改善や育毛作用を狙うならぜひやってみてくださいね。
蒸しタオル+頭皮マッサージで効果アップ!
シャンプー前と後に蒸しタオルをしたけれど、あまり薄毛にも育毛にも実感がない…という場合は、頭皮マッサージを合わせて行ないましょう。
蒸しタオルで頭皮は温まるものの、それは一時的なものです。
そのため、頭皮環境がかなり悪くなっている場合、それではあまり効果が出ないのです。
また、頭皮の毛細血管は髪の毛の10分の1程度の太さしかなく、血行が悪いと消滅してしまう「ゴースト血管」になってしまうのです。
そのため血管が消滅した頭皮を温めても、栄養は届かないのですね。
そこで頭皮マッサージをすると、なくなった毛細血管が再生されやすくなり、頭皮の血行が良くなって栄養が充分送られるようになり、育毛効果も期待できるようになるのです。
頭皮マッサージは、蒸しタオルをした後でも良いですし、タオルを被った状態で行なってもかまいません。
ただ、タオルを被った上からマッサージすると、指がうまく固定できず髪の根元を擦ってしまい、髪が折れてしまうことがあります。
タオル上から行なう場合はできるだけ力を入れないようにするか、指やブラシのピンを使い、頭皮を軽くトントン叩く方法をお勧めします。
もう一つお勧めの方法が、シャンプー後の清潔な頭皮に女性用育毛剤を塗ることです。
蒸しタオルや頭皮マッサージでも薄毛予防や育毛効果は望めるものの、それはあくまでも血液に充分な栄養が含まれていることが前提です。
いくら血行が良くなっても、その血液が栄養不足であれば、髪を健やかにすることはできないのです。
そこで、食事で栄養バランスを取りにくい人や、すでに抜け毛や薄毛で悩んでいる人は、保湿成分や血行促進成分のほか発毛・育毛促進成分が配合されている女性用育毛剤を使用し、頭皮環境を整えると良いでしょう。
まずシャンプー前に蒸しタオルをして毛穴を開かせ、シャンプーで内部の汚れを落とした後で育毛剤を使用し、さらに蒸しタオルで保温します。
そうすることで成分の浸透がとても良くなるので、蒸しタオルだけ、あるいは育毛剤だけの場合より薄毛や育毛への作用が高まりますよ。
さらに育毛剤を塗ってから頭皮マッサージまで行なうと、もうカンペキですね。
顔のケアばかり気にしてしまいがちな女性ですが、頭皮は紫外線を最も受ける部分でもあり、身体の中で最も老化が早いといわれています。
それが薄毛や抜け毛などの髪トラブルにつながりますので、老化を防ぎ育毛促進効果が期待できる蒸しタオルで、頭皮を健やかに保ちましょう。
カラートリートメントは、髪や頭皮にやさしい染料を使いますが、この染料の粒度がとても重要で、粒度が荒すぎるとキューティクルの隙間に入れませんし、逆に細かすぎると髪の隙間に定着できずに流れ落ちてしまいます。最近では定着力や染まりを高めるための技術も上がってきており満足度の高い商品も増えています。
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