【湯シャンの進化版!?】塩洗髪が白髪や頭皮の臭いに効くという評判は本当なのか?-美髪ラボ

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【湯シャンの進化版!?】塩洗髪が白髪や頭皮の臭いに効くという評判は本当なのか?
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塩洗髪を行っていい人とダメな人の違いとは?

シャンプーを使用せず、塩をお湯に溶いて髪を洗う「塩洗髪」。
一時「湯シャン」というお湯だけで髪を洗うケアが脚光を浴びましたが、塩洗髪はそれの進化版ともいえる方法です。

ネットで検索すると「白髪が減った」「髪の臭いがなくなった」「抜け毛が減った」という意見もあれば、「単なる思い込み」という美容師の見解も見つかります。
賛否両論のこの方法について、詳しく解説しましょう

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お湯の次は塩!?塩で髪を洗う塩洗髪とは

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一時騒がれた「湯シャン」は、日本では作家の五木寛之氏、アメリカではトップモデルのミランダ・カーなどのセレブが行なっている方法で、シャンプーを使わずお湯だけで髪を洗うものです。
毎回お湯だけという人もいればシャンプーと交互にする人もいますが、続けている人は皆お湯だけで髪を洗うことのメリットを感じているということですよね。

しかし、脂性肌の人や夏など汗をかきやすい時期はお湯だけではさっぱりせず、臭いやべたつきが取れないことが多いものです。
そこで五味クリニック院長の五味常明氏が紹介したのが、塩洗髪(塩シャンプー)です。

塩洗髪の方法は以下の通りです。

①乾いた髪を丁寧にブラッシングし、汚れを浮かす
②ぬるめのシャワーでホコリや皮脂をよく落とす
③洗面器にお湯を張り、粗塩を小さじ1~2杯(もっと多めでも可)混ぜてよく撹拌する
④頭皮に少しずつ塩湯をかけ、指の腹でやさしくマッサージする
⑤ぬるめのシャワーで塩湯をしっかり洗い流す
⑥お酢を洗面器半分程度のぬるま湯に溶き、髪にかけてからすすぐ

五味院長は、シャンプー剤を使用しての洗髪は2~3日に一度で充分であり、それ以外の日はこの塩洗髪をすることを推奨しています。

普通のシャンプーを毎日使用するのは良くない?

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五味院長だけでなく多くの皮膚科医は、日本人はシャンプーのし過ぎだ、と訴えています。
特に女性の場合皮脂分泌量がそれほど多くないため、毎日シャンプーを使用する必要はない、というのです。

しかも、使用しているシャンプーは高級アルコール系と呼ばれる、洗浄力や脱脂力が非常に強い界面活性剤を配合してあるものがほとんどです。
そんなシャンプーを毎日使用していると、頭皮が乾燥して皮脂バリアがなくなり、雑菌が繁殖しやすくなったり紫外線の影響を強く受けたりしやすくなります。

また、人によっては失った皮脂を補うために、皮脂が過剰分泌されてしまうこともあります。
すると紫外線によって酸化したり、皮脂をエサにする常在菌が異常繁殖して脂肪酸を放出し過酸化脂質に変化したりするため、抜け毛や白髪の原因にもなってしまうのです。

そこで、強力なシャンプーの悪影響を防ぐために考えられたのが「湯シャン」です。
髪表面についたホコリや垢はぬるめのお湯だけで洗っても7~8割は落ちるといわれており、よほどホコリまみれの環境にいない限り、シャンプー剤を毎日使用する必要はありません。

また、女性の場合皮脂の分泌量は30歳を超えると減ってくるため、毎日高級アルコール系シャンプーで髪を洗うと、乾性フケやかゆみを引き起こしてしまうことも少なくありません。
そのため、シャンプー剤は2~3日に一度で充分、それ以外は湯シャンで、という方法が提唱されるようになったのです。

中には、シャンプーはほとんど使用せず、湯シャンのみ、という人もいます。
その代表的な人が五木寛之氏で、80歳を超える現在も1.5ヶ月~2ヶ月に1回程度しかシャンプーを使用していないとか。

しかし、頭皮は身体の中で最も皮脂腺が多い部分で、その量は顔のTゾーンの2倍といわれています。

そのため、脂性肌の場合お湯だけだとどうしても髪や頭皮のべたつきが残ってしまいます。
するとこれがかゆみや炎症、臭い、白髪、抜け毛などの原因となってしまうのです。
皮脂を短時間できれいに落とすには45℃前後のお湯を使用すると良いのですが、そんな高温では髪や頭皮のタンパク質を傷つけてしまいます

そこで、塩を使用するのです。
粗塩(自然塩)にはミネラルがたっぷり含まれており、その中でもナトリウムには垢のタンパク質を溶かす作用があります。

しかもシャンプーのような強力な洗浄力がある界面活性剤は含まれていないため、必要な皮脂は残してくれ、髪にも頭皮にも潤いとしなやかさが出てくるのです。

塩洗髪で謳われている効果と塩洗髪の評判

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塩洗髪では、以下のような効果が期待できます。

・髪や頭皮がべたつきにくくなる
・髪がサラサラになる
・フケがなくなる
・痒みや炎症が治まる
・抜け毛が減る
・白髪が減る
・髪にハリやコシが出る
・臭いがなくなる

塩は漬物に使われるように殺菌効果があるため、雑菌を抑えてかゆみや臭い、べたつきなどを少なくしてくれます。

また、塩には肌を引き締める作用があるため、開いた毛穴が閉じて皮脂が詰まりにくくなりますし、根元をしっかりホールドするので髪が立ち上がりやすくなる効果も期待できます。
さらに塩水でマッサージすることで血行が良くなり、育毛効果もあるといわれています。

高級アルコール系シャンプーの弊害を防ぎ、なおかつ湯シャンにないメリットがある、というのが良いですね。

実際に塩洗髪を行なっている人からは、こんな口コミが寄せられています。

・最初は少し髪がごわついたが、数回で髪が落ち着いてきた
・痒みがなくなった
・頭の独特な臭いがなくなった
・加齢臭が弱くなった
・頭皮のべたつきが収まってきた
・白髪が減ってきた

しかし、美容師の中には塩洗髪を否定する人もいます。
いわく、

・海水で髪がギシギシになると同様、塩洗髪は髪が傷む
・白髪が減ったりべたつきが収まったりしたのは界面活性剤の強いシャンプーを使わなくなったからであって、塩とは全く関係ない
・塩を使用したからといって血行が良くなるなどあり得ない

これらにも一理ありそうですが、考えてみると塩洗髪の場合は髪に塩分がついてもすぐに洗い流すのですから、海水による髪のダメージとは違いますよね。

また1990年代に、身体に塩を塗りつけて体質を改善させる「塩ぬり」が大流行したことがあります。
これは当時の横浜労災病院皮膚科部長の向井秀樹氏を始め多くの医師が推奨しており、小林幸子さんやモデルのSHIHOさん、美容家のユーコ牛山さんや料理研究家の上村泰子さんなど、著名人が大絶賛していました。

彼女たちによると、肌のキメが細かくなり、血行が良くなり、フケや抜け毛が止まり、アトピーが治り、足のむくみがなくなり…と、塩そのもののパワーがあることがわかります。

※「塩ぬりが効く」主婦の友生活シリーズ より

※「塩ぬりが効く」主婦の友生活シリーズ より

中には、お風呂の残り湯に塩を入れて浸かり、その後シャワーで全身を洗い流しても、数時間は身体がポカポカしているとか、生理痛が全くなくなった、という人もいました。
また、19世紀後半にフランスで生まれた海水療法のタラソテラピーは、現在もヨーロッパで大人気です。

ということは、塩洗髪で頭皮や髪に何らかの効果があることも、充分考えられますよね。

【FAQ】塩洗髪に関するよくある疑問

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塩洗髪と聞くと、色々な疑問が浮かんでくるかもしれませんね。
ここでは、よくある疑問について回答しましょう。

塩水をつけるとしみない?

基本は2L程度のお湯に小さじ1~2杯の粗塩で、しみることは通常ありません。
しかし、肌が弱い人や頭皮が傷ついている場合はしみることがあります。
その場合はお湯を多くしたり塩を減らしたりして試してください。

塩は粗塩(自然塩)でないとダメ?

粗塩にはミネラルやイオンなど、細胞の働きを活性化する成分が含まれています。
精製塩はこれらの成分がほぼ取り除かれてしまっているので、お勧めできません。

なお、日本で販売されている粗塩の多くは、海外の天日塩を輸入し、日本でミネラルやにがりをプラスしたものです。
本来の天然塩(海水を蒸発させた天日塩や釜炊きのせんごう塩、岩塩、湖塩など)もありますが、ほとんどが輸入なので高価になります。

手軽に購入できる「伯方の塩」や「赤穂の天塩」、「シママース」などで十分です。

頭皮や髪が乾燥しない?

塩には水分と皮脂を排出させる働きがありますが、皮脂に関してはそれほど強力ではありません。
そのため、頭皮や髪に必要な皮脂は保たれます。
むしろ、塩水によって薄い皮膜が出来るので、洗い流した後もしっとりします

ただ、肌が弱い人や長期間洗浄力の強いシャンプーを使用していると、皮脂腺の機能が低下してしまっていることがあります。
その場合は、塩の量を少なくしたり、まずは湯シャンを試すことをお勧めします。

髪や頭皮がべたつくって聞いたけれど…

長期間高級アルコール系シャンプーを使用していると、頭皮が乾燥し切っていて常在菌もほとんど存在しません。
そこで塩洗髪にすると界面活性剤によって皮脂が除去されなくなり、分泌量が増えてきます。

しかし、常在菌は増えるまでに時間がかかるので、人によってはしばらくの間皮脂が過剰になりべたつくことがあるのです。

これは一時的なもので、常在菌の量が安定すれば頭皮のべたつきもなくなってきます。

どのくらいで髪や頭皮の状態が良くなるの?

これは、人によって様々です。
長期間強力なシャンプーを使用していたり、パーマやカラーリングで髪と頭皮にダメージを与えていたりすると、数か月は効果が実感できないことがあります。

そのため、最初は週1回から始めるなど、気長に取り組みましょう。

塩を直接塗ったらもっと効果が出るのでは?

肌が強い人であれば、塩を直接塗ったり、その上でマッサージをしたりしても問題はないかもしれません。
実際、塩を顔に直接塗ってマッサージしている人もいます。

しかし、頭皮は間違ったヘアケアや紫外線、外的刺激などで弱っていることが多いものです。
直接塩を塗ることでかなりしみる、炎症を起こす、あるいは乾燥してしまう危険性があります。

そのため、最も紫外線を浴びている分け目やつむじに塩を置いてみて、ヒリッとするなら止めましょう
また、マッサージする場合はできるだけ粒の小さいものを選びましょう。

塩洗髪を行っていい人と行ってはダメな人

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塩洗髪は誰が行なっても良いものですが、以下の人には向きません。

スタイリング剤を使用している

ヘアスプレーやワックスなどを使用している場合、お湯や塩では完全に落ちません
残ったスタイリング剤にホコリや皮脂がついて酸化すると、悪臭の原因にもなります。

皮脂分泌量が多い

塩洗髪は基本的に頭皮と髪にかけるか、軽くマッサージする程度です。
そのため皮脂分泌量が多い場合、それほど皮脂が落ちないことがあります。

皮膚が非常に乾燥している

塩塗りはアトピーの人にも使用されている療法の一つですから、肌が敏感な人でも塩洗髪は行なえます。
しかし、日焼けなどで頭皮が炎症を起こしていたり、皮膚が過敏で刺激物に非常に弱いという場合はお勧めしません。

パーマや二剤式ヘアカラーをしている

髪は弱酸性の時が最も健康で、アルカリ性に傾くと髪の表面にあるキューティクルが開きやすくなるため、中のタンパク質や脂質、水分が抜けてダメージを受けやすくなります。

パーマや二剤式ヘアカラー(白髪染め含む)を使用した髪は、アルカリ性に傾いていることが多いものです。
これは使用する薬剤にアルカリ剤が含まれており、髪に浸透したアルカリ剤は抜けるまでに2~4週間はかかるからです。

特に白髪染めを頻繁にしている人は、アルカリ剤が抜けきらないうちにまたリタッチするため、髪はずっとアルカリ性です。

そこで問題となるのが、粗塩(自然塩)です。
商品によってかなり違うものの、弱アルカリ性~アルカリ性のものが多いのです。

パーマや二剤式ヘアカラーのアルカリ剤が残っている状態で塩洗髪をすると、髪をさらに傷めてしまう危険性があります
特に市販品は薬剤が強くなっているので、塩洗髪は向きません。

それでも塩洗髪をやってみたいという場合は、塩洗髪の後で必ずクエン酸またはお酢を薄めたリンスを使用し、髪を中和させて様子を見てください。

まとめ~白髪や頭皮の臭いが気になるなら

塩洗髪にはメリットが2つあります。

一つは、洗浄力と脱脂力の強いシャンプーを使わないことで、髪と頭皮にダメージを与えないという間接的なメリット。
もう一つは、血行を促進し、頭皮を保護する皮脂は残すことで髪と頭皮の健康を促進する、という直接的なメリットです。

ただ、すでに白髪や抜け毛、頭皮の臭いなどのトラブルで悩んでいる場合は、効果が実感できるまでに数か月かかるのは長すぎるかもしれませんね。

そんな場合には、女性用育毛剤の使用も検討してみてください。
育毛剤というと髪を生やしたり増やしたりするためのもの、と考えがちですが、本当は髪が健康に育つための環境作りをするものなのです。

女性用育毛剤は乾燥しがちな女性の頭皮を潤す成分や血行促進成分、殺菌・抗菌成分、皮脂分泌量調節成分などが配合されているので、女性の髪トラブルにしっかり対応してくれます。

塩洗髪した後の頭皮に使用すると、血行が良くなっているので浸透が早く、より早い効果が期待できますよ。

まずは週1回、お休みの前の晩などに塩洗髪を試してみてはいかがでしょうか
塩を小さじ1杯といわず1/2杯から始めても良いですから、頭皮の健康と白髪や抜け毛、臭いなどの改善のために、できるだけ高級アルコール系シャンプーの使用を減らすことから始めましょう。

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