白髪染めとおしゃれ染め、どんな違いがあるの?3つのポイントで選ぼう-美髪ラボ

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白髪染めとおしゃれ染め、どんな違いがあるの?3つのポイントで選ぼう
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染め方の違いをきちんと理解しましょう!

「カラーリング」=白髪染めもおしゃれ染めも同じ、と思っていませんか?
まだ白髪がまばらであればどちらでもそれほど違和感はありませんが、違いを知っておかないと増えてきた時に「染まってない!」「色持ちも悪い!」とショックを受けることに。

白髪染めとおしゃれ染めの違いを知って、うまく使い分けましょう。

きちんと理解していますか?白髪染めとおしゃれ染めの違いと使用時の注意点

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ヘアカラーの種類と名称の違い

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最近は「ヘアカラー」という言葉は、いわゆる永久染毛と半永久染毛、一時染毛のどれにも使用することが増えました。
確かに色がつく=カラーですから間違いではないのですが、元々は一度染めたら二度と元の色に戻らないのが「永久染毛」=ヘアカラーです。

この永久染毛(ヘアカラー)には「白髪染め」と「おしゃれ染め」の二種類あり、それぞれ特徴があります。

白髪染め=グレイカラー=ヘアダイ

日本では「白髪」といわれますが、英語ではGray HairまたはSilver Hairと表現します。

実際、彼らの白髪を見ると灰色か銀色っぽく見えるのですが、これは元々の髪の色素の配合が違うからでしょう。
美容室では白髪染めと言わず、グレイカラーと表現するところも少なくありません。
多分、「白髪染め」というととても老けたイメージを持つ人が多いためでしょう。

ただ、最近の日本では「グレイカラー」というのは白髪染めを止めた、自然なままの髪色のことを指します。
以前は「ゴマ塩」なんて呼ばれていましたが、女優さんなどオシャレな女性が白髪染めを止め始めた結果、黒髪混じりの白髪のことをそう呼ぶのが一般的になりつつありますね。

なお、英語でいうダイ(dye)は、元々服などを染める染料のことを指していたため、色落ちしにくいという意味で日本ではヘアダイと呼ばれるようになったと思われます。
美容室では「ヘアダイ」=白髪染めという意味で使用していますが、一般で使われる時にはほかのタイプの染毛と混同して使われていることもあります。

ヘアカラー=ファッションカラー=おしゃれ染め

通常いわれる「ヘアカラー」は「ファッションカラー」「おしゃれ染め」とも呼ばれ、ファッションとして髪の色味を変化させたい時に使用されるものです。
基本的には地毛のトーンより明るい色にするため、髪の毛を脱色剤で強くブリーチして、希望の色がきれいに出るようにします。

明るい色ほどブリーチ力が強くなり、染毛力は弱くなります。

白髪染めとおしゃれ染めの効能の違い

おしゃれ染めで白髪を染めようとして、失敗した方は多いのではないでしょうか。
同じ「カラーリング」という作業でも、全く性質が違うからです。

白髪染めもおしゃれ染めも基本的な効能は同じ

白髪染めもおしゃれ染めも、使用している薬剤は基本的に同じです。
その配合率を変えることで、染め上がりの色味を変えているのです。
簡単にいうと、白髪染めは白髪を黒く(暗く)したい、おしゃれ染めは黒髪を明るくしたいという真逆の希望に、それぞれ対応しているのです。

どちらもまずアルカリ剤でキューティクルを開きます。
すると、酸化染毛剤と過酸化水素(脱色剤)がキューティクルの間から髪の内部に浸透していきます。
その後、過酸化水素によってメラニン色素のブリーチと染毛が同時に行われます。

酸化染毛剤の分子は結合することで大きくなり、キューティクルの間に入り込んだまま出られなくなるため、色が抜けず定着していくのです。

おしゃれ染めで白髪が染まらない理由

白髪染めとおしゃれ染めの違いは、「ブリーチ」と「染毛」どちらを強くするか、ということです。

おしゃれ染めの場合、元のメラニン色素の色が残っていると染めた時に色がきれいに発色しないため、ブリーチを強めにしてメラニン色素を破壊します。

それと同時に酸化染毛剤が化学反応を起こし発色するのですが、ブリーチを強めにして色を抜いてあるので、それほど染毛力が強くなくてもきれいに染まります。
メーカーやトーンによって違いますが、大体染毛剤1に対しブリーチ剤は2.5程度の配合になります。

対して、白髪染めはおしゃれ染めほどブリーチ力はありません。
白髪の部分はブリーチする必要がないことと、染める色がおしゃれ染めほど明るくないため、メラニン色素をそれほど破壊しなくてよいからです。

それでもブリーチ剤が入っているのは、染めたい色をきれいに発色させるため、若干元の色を消すからです。
そのため、黒めの白髪染めのほうがブリーチ剤の配合が少なくなり、号数でいうと6~7番は染毛剤1に対しブリーチ剤は0.3程度になります。

しかし、1~5番までは明るめの色を出すためにブリーチ剤の配合が多くなり、平均すると染毛剤1に対しブリーチ剤1.2程度になります。

「白髪染め」を買うのが恥ずかしいからとおしゃれ染めを購入しても、おしゃれ染めはブリーチ力は強くても白髪を完全に染め上げる染毛力まではないため、若干は染まっても他の毛との色の差はそれほど縮まらないのです。

なお、美容室で使用するヘアカラー剤も、白髪染めとおしゃれ染めで分かれています。
しかし、白髪の量や髪質、ダメージ具合などを考慮し、両方をうまく組み合わせて使用することもあります。
そのため、技術のある美容師にカラーリングしてもらうと、市販のセルフカラーより自然で微妙な色味を出すことができるのです。

市販の白髪染めやおしゃれ染め選びの3ポイント

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ここまでで、白髪染めとおしゃれ染めの違いはおわかりいただけたでしょうか。
しかし、白髪=白髪染めと決めつける必要はありません。
ここでは、カラーリング剤の選び方の3つのポイントについて解説しましょう。

白髪の“生え方”は?“量”はどれくらい?

セルフカラーを使用する場合、白髪がどこに生えているか、どのくらいの量生えているか、で選び方を変えてみてはどうでしょうか。
まだ数本、というのであれば、おしゃれ染めでも十分対応できます。

また元の髪の毛の色によっては、本人が気にするほど白髪は目立っていないかもしれません。
地毛が明るい茶系の人は、ツヤがあると白髪はとても目立ちにくいのです。
あるいは、本数が少ないのなら、染めるより1本1本を根元近くでカットして白髪を減らしてしまう、という手だってあるのです。

白髪を“隠す”?それとも“目立たないようにする”?

顔の回りは自分でも気になるところですから、白髪染めのほうが良い気がしますね。
しかし、いくらしっかりカラーリングしても白髪は伸びるもの。
数週間もすれば伸びた白髪と染めた部分の色の差がはっきりわかってしまうため、隠すためには頻繁に染めなければならなくなります。

その点、おしゃれ染めで明るい色に染めておけば、白い部分だけがくっきりわかることはなく、目立ちにくいのです。

また、ある部分だけに白髪が多い場合は、その部分をおしゃれ染めでハイライトやメッシュを入れるという手もあります。

もちろん、その逆に白髪の多い部分だけ元の髪色より暗めの白髪染めやおしゃれ染めでローライトを入れるのもおしゃれです。
髪が軽やかに見えるので若々しく、白髪も目立ちません。
この方法は顔の回りにもおすすめです。

“明るい色”にする?“暗めの色”にする?

最近は白髪染めもかなり明るめの色が出て来たとはいえ、おしゃれ染めほどではありません。
白髪を目立たせない方法の一つとして、全体をおしゃれ染めで明るめに染めるという方法があります。
白髪はほとんど染まらないものの、灰色がかったアッシュ系やグリーン系は退色してきてもあまり浮かないので、白髪が目立ちません。

しかし、白髪の量が増えてきたら、いくらおしゃれ染めで明るいトーンにしても目立ってきますから、白髪染めである程度暗めの色味にしたほうが良いでしょう。

なお、おしゃれ染めやハイライト、ローライトの場合は自分でやるより美容院で染めてもらうことをおすすめします。
美容師にやってもらったほうが色落ちせず、時間がたっても変にコントラストがはっきりすることを避けられるからです。
特に、ハイライトやローライトを自分でやると、毛束が太すぎたりあっちこっちを染めすぎたりして、いかにも自分でやりました感が出てしまいます。

その点、白髪染めで全体を暗めの色に染める場合は、多少色ムラが出てもそれほど目立ちませんから、セルフカラーでもそれほど問題はありません。

白髪染めやおしゃれ染めを使用する際の注意点

白髪染めやおしゃれ染めは、多くの女性が経験していると思います。
しかし、セルフカラーはもちろん美容院でプロにやってもらっても、徐々にダメージが蓄積されてしまっているのではないでしょうか。

これは使用する薬剤が基本的に同じためで、「アクリルカラー」とも呼ばれる通常のヘアカラー剤では、避けて通れないのです。

明るい色を選ぶほど染まるが、髪の毛は痛みやすくなる!

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白髪染めもおしゃれ染めも、必ずブリーチ剤の過酸化水素を使用します。
ブリーチ剤に含まれる過酸化水素は酸素系漂白剤に含まれる成分と同じで、塩素系漂白剤の成分ほど強力ではないものの、汚れを分解する働きがあります。
この作用がメラニン色素を分解するために使用されているのです。

また、過酸化水素にはたんぱく質を変質させる腐食性もあるため、髪の毛の主成分であるケラチンたんぱく質がもろくなり、髪が非常に傷みやすくなります。
また、頭皮もたんぱく質でできていますから、繰り返し白髪染めやおしゃれ染めを使うと髪も頭皮もダメージを受けてしまいます。
特に明るい色ほど過酸化水素でブリーチしなければいけないため、損傷が激しくなるのです。

さらに、染毛剤を髪に浸透させるために、キューティクルを開くアルカリ剤が配合されています。
アルカリ剤は浸透性と残留性が高く、一度髪に染み込むと容易には出ていきません。
その間はキューティクルが開いたままになるため、成分がどんどん逃げてしまい、ダメージが悪化してしまうのです。

このトラブルを一番多く受けるのが、毛先です。
髪の毛は1ヶ月に1センチほど伸びるので、例えば頭頂部の髪の毛が肩まで届く長さになった場合、毛先は生まれてから2年以上経っているということになりますよね。
髪の毛は自分でダメージを修復する機能がないため、毛先は最も傷んでいます。
そこにさらに脱色剤とアルカリ剤でダメージを受けるため、枝毛や切れ毛が増えてしまいます。
それどころか、毛先は染毛剤をキープする力も弱くなっているため色持ちも悪く、根元との色味の差が激しくなるのです。

また、こまめにカットしたとしても、美容師の技術が低いと毛先の断面が大きくなり、そこから成分のたんぱく質や脂質、水分、染毛剤などが逃げてしまうこともあります。

染める力以外にも注意!アレルギーや副作用を引き起こす成分

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白髪染めやおしゃれ染めは多くの化学合成物でできています。
そのため、アレルギーや副作用を引き起こす可能性のある成分がいくつも含まれています。
その中でも代表的なものが、過酸化水素と酸化染毛剤です。

①過酸化水素

過酸化水素は、6%を超えると劇物に指定される成分です。
美容院では2~6%の過酸化水素水3種類を根元~毛先で使い分けるのが普通ですが、ホームカラーの場合は濃度が高くなります。
これは、誰がカラーリングしてもきれいに染まるようにするためです。
特に明るいトーンほど濃度が高くなり、6%ギリギリまで配合されているといわれています。
そのため、頭皮のたんぱく質が変質し、かゆみや炎症の原因となります。

また、米国での研究で過酸化水素が白髪の主要な原因の一つであることがわかり、やはり細胞に何らかの悪影響を与えている可能性が高いです。
細胞の主成分は水が70%、たんぱく質が15%ですから、このたんぱく質が変質してしまうと細胞分裂や新陳代謝ができなくなります。

すると髪を作る毛母細胞やメラニン色素を作る色素細胞メラノサイトがダメージを受け、髪が伸びない、抜けやすい、細く弱くなる、白髪になるといったトラブルが起こりやすくなるのです。

②酸化染毛剤

さらに危険といわれているのが、酸化染毛剤です。
パラフェニレンジアミンやパラアミノフェノールといった、○○ジアミン、○○フェノールという名称がつく化学合成物は刺激性が強く、アレルギーを引き起こす原因になるといわれています。
実際、アナフィラキシーショックで死亡した例も報告されています。

また発がん性もあるとされ、1992年アメリカ国立がん研究所によって「ヘアカラーする女性はリンパ腫に罹る危険性が50%増える」と報告されました。

国際がん研究機関IARCは、おしゃれ染めや白髪染めを使用している人は、どんな種類のがんにも罹る危険性があるとまで結論づけています。
https://www.cancer.gov/about-cancer/causes-prevention/risk/myths/hair-dyes-fact-sheet#r6

1988年には、日本血液学会が血液のがんである再生不良性貧血の原因となるとの発表もしていることから、かなり危険な成分であることがわかります。

これらの成分の他にも、界面活性剤などの添加物が多く配合されています。
しかし、白髪染めやおしゃれ染めは医薬部外品扱いなので、指定成分以外は公表する義務がありません。
現在のところ、日本化粧品工業連合会による「自主基準」として成分表示を行うことにしているだけなので、もしかしたらこの他にも記載されていない、副作用が起きやすい成分が含まれているかもしれません。

妊娠中や授乳中には使用しないでください!

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現在のところ、妊娠中や授乳中にヘアカラーをしたことによる被害が特定されている訳ではありません。
妊娠関係の本にも、赤ちゃんに影響することはないと書かれているようです。

しかし、ヘアカラー剤販売会社によっては「頭皮から薬剤が経皮吸収されるので良くない」と明言しているところもあります。
万が一妊娠中にアナフィラキシーショックを発症したら?突然アレルギー体質になり、それが遺伝したら?と考えると、控えたほうが良いでしょう。

特に妊娠中は全身がいつもとは違う状態になっていますから、どのようなトラブルが起きるかわかりません。
肌も敏感になりますから、かぶれや炎症を起こす危険性も高くなります。
使用説明書にも妊娠中は頭皮が過敏になっているので使用しないように、と書かれています。

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どうしても染めたいという場合は、ホームカラーはせず美容院で事情を説明した上でヘアカラーしてもらいましょう。
正しい知識のある美容師なら、できるだけ負担のかからない方法を考えてくれるはずです。
例えば、通常白髪染めは根元までしっかりカラーリングするため、頭皮にも薬剤をつけることが多いのですが、頭皮につけないようにしてくれることもあります。
あるいは、アルカリ剤や過酸化水素、酸化染毛剤のどれか、あるいはすべて使用していないカラーリング剤を選んでくれることもありますよ。

おすすめしたいヘアカラー製品のタイプはこれ!

これまでご説明した白髪染めやおしゃれ染めなどのアルカリカラーは、頭皮や髪にダメージを与えやすい成分が多く使われています。

では、それ以外にカラーリング剤はあるのでしょうか。

髪や頭皮を傷めないという酸性カラーやヘアマニキュアならOK?

「酸性カラー」「ヘアマニキュア」というのを聞いたことがあると思います。
この2つは同じもので、美容院では「酸性カラー」、ホームカラーは「ヘアマニキュア」と呼ばれることが多いようです。

酸性カラーやヘアマニキュアは、アルカリ剤を使用していません。
髪の毛表面と、閉じたままのキューティクルの内部に少し浸透し、イオン結合によって染毛します。
さらに、酸化染毛剤もブリーチ剤も使用しないため、より安全とされています。

しかしアルカリ性ほどではありませんが、やはり成分には問題があるのです。
たとえばタール色素には発がん性が疑われていますし、酸性の染毛料をより髪に浸透させるために使用されるベンジルアルコールは、皮膚や粘膜への刺激があります。

また酸性カラーは頭皮につくとなかなか落ちないため、つけないように塗布しなくてはいけません。
そのため、市販のヘアマニキュアは特殊なブラシが付いており、できるだけ根元にカラーリング剤がつかない仕様になっています。
しかし、これだと根元5ミリほどは塗れないため、分け目や顔周りなどの白髪がすぐ目立ってしまいます。

美容院で酸性カラーをする時は、もう少し根元ギリギリ近くまで塗ってくれるので、アルカリカラーほどまでは行かないまでも、2週間~1ヶ月程度は色持ちします。

また、メラニン色素を破壊していないため、色落ちすると元の髪色に戻っていきますが、徐々に色が薄くなっていくので、白髪が目立ちにくいというメリットがあります。
ただ、脱色はしないため明るい色に染め上げることはできませんし、何度も酸性カラーやヘアマニキュアをしていると、キューティクルに浸透してしまいます。
すると、白髪染めやおしゃれ染めをしても薬剤を弾いてしまい、一度ではうまく染まらなくなってくるのです。

「弱酸性カラー」は良さそうな響きだけど…

最近、美容院によっては「弱酸性カラー」というカラーリングのメニューがあることがあります。
弱酸性というとお肌や髪の毛と同じpHですから良さそうなイメージがありますよね。
しかし、確かにアルカリカラーに比べるとマシですが、髪も頭皮も傷めない、というのはウソです。

弱酸性カラーはアルカリ剤を使用せず、過酸化水素と酸化染毛剤で染めるものをいいます。
キューティクルをこじ開ける作用がないため、髪のダメージは多少少なくなりますが、過酸化水素を使用している以上、髪と頭皮のタンパク質は変質します。

さらに、キューティクルが閉じたまま過酸化水素でメラニン色素を破壊するのは困難なため、明るい色味ほどガッカリな結果になりがち。
できるだけきれいに発色させるには、美容師に非常に高い技術が求められます。
しかし、弱酸性カラーは新しい技術なので、テクニックが備わっている美容師はまだまだ少ないというのが現状です。

また、中にはアルカリ剤が多少入っているものを「弱酸性カラー」とか「微アルカリカラー」と言っている美容院もあるようです。

頭皮や髪を傷つけないカラー剤を使いましょう

このように詳しく調べると、カラーリング剤はどれも頭皮や髪に何らかのダメージを与えることがわかります。
かといって、グレイカラーを目指すのは、かなり勇気が要りますよね。

そこで、白髪染めやおしゃれ染めをする回数を減らし、ヘアカラートリートメントやヘナ、一時染毛料で間を持たせるという方法を取ってはどうでしょうか。

カラートリートメントがイチオシ!

カラートリートメントにはアルカリ剤、過酸化水素、酸化染毛剤が含まれていません。
また、高品質な商品は添加物にも気を配り、極力肌に刺激があるものを入れないようにしています。
アルカリカラーでアレルギーを引き起こした人でも使用できるようパッチテストを行なっているメーカーもありますから、肌が弱い人でも使用できます。
また、トリートメント剤ですから髪の補修成分が配合されており、使用するごとに髪にハリやコシ、ツヤが戻ってくるのも嬉しいところです。

ただ、メラニン色素を破壊せず髪をコーティングするだけなので、色落ちします。
さらに、酸性カラーほど髪のコーティング力が強くないため、色持ちは1週間前後です。
とはいうものの、シャンプー後の濡れた髪にも使用できるので、週1~2回のトリートメントとして使用すれば、それほど面倒ではないですね。

ヘナも安全性高し!ただし慣れるまでデメリットのほうが大きいかも

染める時間はかかりますが「ヘナ」を使用するのもおすすめです。
ヘナのみだと赤っぽい色になるためインディゴ(木藍)も配合されたものが多いですが、天然100%なので髪に負担がかかりにくくなっています。

ただ、最初はあまり染まらず色落ちが激しいこと、独特なニオイが2~3日残ること、慣れるまでの1~2ヶ月は髪がゴワゴワしたりべたついたりしやすいこと、などのデメリットもあります。
また、髪質にもよりますが、最初は染めるのに1時間以上かかることが多く、太い髪質の人の中には3時間以上放置した、という人もいます。

さらに、天然100%と書かれていても実際には酸化染毛剤が配合されている商品もあるため、注意が必要です。

一時的に染まれば良いなら、一時染毛料が一番安心

一時染毛料は「白髪隠し」とも呼ばれ、白髪をサッと隠す時に便利なアイテムです。
マスカラタイプや筆・フェルトペンタイプ、ファンデーションタイプ、スプレータイプ、泡タイプなどがあります。

雨や汗で落ちやすいという難点はありますが、それは逆を返せば髪や頭皮に浸透していない分安全だということ。
シャンプーで簡単に洗い流すことができます。

また、中にはカラートリートメントと同じ染毛料を配合して安全性に配慮しながら、使用を続けていると徐々にカラーリングできるものもあります。

パッチテストは必ず毎回行いましょう

髪にも頭皮にも全く悪影響を与えないというヘアカラー剤は、現在のところ存在しません。
しかし、毎回使用前にパッチテスト(アレルギー試験)を行うことで、かなり危険を回避することができるといわれています。

化粧品などのパッチテストは24時間で反応を見る簡易タイプが多いのですが、ヘアカラーの説明書には「30分後と48時間後の2回」とあるのではないでしょうか。
これだけ時間をかけると信頼性の高いパッチテストができますから、面倒くさがらず毎回パッチテストを行うようにしてくださいね。

そしてパッチテストでかぶれやかゆみなどの反応が出てしまった場合、ヘアカラーの使用は止めましょう。
他商品や美容院のヘアカラーも同じタイプの酸化染毛剤を使用していることがほとんどなので、「一切のヘアカラーを絶対使用しないように」「パッチテストもしないように」と花王は公式ページに書いています。
http://www.kao.com/jp/qa_cate/haircolor_03_11.html

アレルギー症状が出た場合はカラートリートメントやヘアマニキュア、ヘナに切り替えましょう。

 
できればおしゃれ染めで白髪を染めたい…多くの女性が悩む問題です。
しかし、実際にやってみてうまく白髪が隠せなかった人は、白髪染めのほうが合う髪質ということでしょう。
とはいうものの、実際にはどちらを使用しても配合薬剤は同じなのですから、髪と頭皮へのダメージは避けられません。

できるだけ髪の健康を取り戻すために、リタッチだけでもカラートリートメントやヘナ、酸性カラー(ヘアマニキュア)の使用をおすすめします。

カラートリートメントって染まりにくい? 人気商品を比較

カラートリートメントは、髪や頭皮にやさしい染料を使いますが、この染料の粒度がとても重要で、粒度が荒すぎるとキューティクルの隙間に入れませんし、逆に細かすぎると髪の隙間に定着できずに流れ落ちてしまいます。最近では定着力や染まりを高めるための技術も上がってきており満足度の高い商品も増えています。

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