よくある質問集
カラートリートメントや白髪染めにまつわる、よくある質問を集めました。
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しっかり染めたい場合、放置時間を長くしても大丈夫? |
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「無添加」を謳うヘアカラートリートメントは、刺激の強い成分はほとんど含まれていないため、長時間塗布したままでも特に問題はありません。
メーカーや製品にもよりますが、大体の目安はシャンプー前なら30分、シャンプー後なら10~15分です。
最初に使用する時は染まりにくいため、どちらの場合も若干長めに放置しましょう。
染め上がりをチェックして、あまりきれいに染まっていないようなら、次回からは10分程度長くしてみてください。
ただ、一定の放置時間以上はほとんど変わらないというものもありますので、使用前に説明書で確認しましょう。
また、製品によっては合成界面活性剤や鉱物油(ミネラルオイル)、シリコン、防腐剤、酸化防止料などが含まれているものがあります。
肌が敏感な方には刺激となりますので、できるだけ刺激性成分の含まれていない、無添加のものを選ぶようにすると安心です。
なお、トリートメント成分は長時間塗るほどに浸透するというものではないため、あまり長く放置すると髪の表面に付き過ぎて重くなったり、油分が髪についてべったりしてしまったりすることがあります。
製品によって違いますので、染まり具合だけでなく髪全体の仕上がりもチェックするようにしましょう。 |
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濡れ髪と乾いた髪、どっちに使うのが正解? |
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製品によって使用方法が違います。
利尻ヘアカラートリートメントやルプルプ、レフィーネヘッドスパなどは濡れた髪、乾いた髪どちらにも使用できますが、プリオールやグローイングショット、ラサーナのヘアカラートリートメントなどは濡れた髪に使用する際の方法しか記載がありません。
必ず説明書を読んで製品ごとの正しい使用方法を守るようにしましょう。
どちらにも使用できる場合、一般的には乾いた髪に使用するほうが良く染まるとされていますが、その分放置時間が30分程度かかります。
濡れた髪に使用する場合10~15分が標準で、染まり具合は若干劣ると感じている人が多いようですが、逆に濡れた髪のほうが染まりやすいという人もいます。
髪質や状態にもよりますし、染める際の方法によっても違ってきます。
短時間で染めたい場合は、シャンプー後しっかりタオルドライした髪に塗布し、ヘアキャップで覆って保温してください。
水分が髪表面にあると膜となり、染まりにくくなります。
乾いた髪に使用する場合は、塗布後ラップやヘアキャップを被った後ドライヤーで数分温風をかけ、その後厚いタオルや蒸しタオルで覆うようにしましょう。
保温することでキューティクルが開き、染料が髪の奥に浸透しやすくなります。 |
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パーマや縮毛矯正の髪でも使用できますか? |
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パーマや縮毛矯正の後にヘアカラートリートメントを使用することはお勧めしません。
パーマや縮毛矯正の際には必ずアルカリ剤を使用しますが、このアルカリ剤は髪を傷め、表面のキューティクルにダメージを与えます。
そのため、その後にヘアカラートリートメントをすると、色が入り過ぎて希望より暗い色になってしまうことがあります。
また、キューティクルが開いているので色が落ちやすく、特に一番傷みの激しい毛先はシャンプーするごとにどんどん色落ちしてしまいます。
アルカリ剤は髪に浸透しているため、薬剤や酸性シャンプーなどを使用してもなかなか落としたり中和したりすることができません。
毎日のシャンプーによって少しずつアルカリ剤は抜けていきますので、美容院やメーカーに確認してからヘアカラートリートメントをするようにしてください。
パーマ後1~2週間はあけたほうが良いとされています。
なお、ヘアカラートリートメントを先に使用し、その後でパーマや縮毛矯正をすると、白髪染めと同じように髪色が変化したり、色落ちしたりすることがあります。
2~3週間程度期間をあけることで防げることもありますが、必ずメーカーや美容院に問い合わせてからにしましょう。 |
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妊娠中や授乳中に使用しても良いですか? |
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ヘアカラートリートメントは無添加のものが多く、一般の白髪染めと比較すると刺激が大変少なくなっています。
しかし妊娠中や授乳中はホルモンのバランスが変化しているため、皮膚が非常に敏感になることが多く、それまでは問題がなくてもかぶれ、かゆみ、炎症などの症状が起きることがあります。
念のため、使用する前に主治医に相談することをお勧めします。
またヘアカラートリートメントをする時は、毎回使用前にパッチテストを行ない、塗布後30分後と48時間後に異常がないか確認するようにしましょう。
妊娠中は匂いにも敏感になるため、ヘアカラートリートメントのほんのかすかな匂いでも気分が悪くなることがあります。
精油成分を配合してある製品がありますが、精油の中には通経作用があり、妊娠初期に使用すると流産を引き起こす可能性があるとされるものもあります。
ほんの少量ですから大事になることはないと思いますが、つわりが終わるまでは控えたほうが安心かもしれません。
もう一つ、塗布している時や洗い流す時に同じ姿勢をしばらく取ることになるため、気分が悪くなる、あるいは苦しくなる危険性があります。
万が一のことを考え、できるだけほかの家族の方がいる時に染めることをお勧めします。 |
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カラーを長くキープする方法はありますか? |
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ヘアカラートリートメントは、髪の表面と、キューティクルの隙間から入り込む2種類の染料で髪をコーティングし、染めるタイプの染毛料です。
一般の白髪染めのようにメラニン色素を破壊することがないため、染料がすこしずつ落ちると元の髪色が出てきます。
できるだけ色持ちを良くするには、染料の特性をしっかり把握し、それに合ったケアをしましょう。
髪の表面につく染料は「塩基性染料」といい、分子が大きく髪のマイナスイオンと結合しています。
表面についているだけなので摩擦に弱く、また強い洗浄力のあるシャンプーでも落ちやすくなります。
洗浄力が穏やかなアミノ酸系かカラーリング専用シャンプーを使用し、タオルドライは水をよく吸うソフトなタオルを使用し、髪をこすらないようにしてください。
キューティクルの隙間から入り込む染料を「HC染料」といい、分子が小さいためキューティクルが開くと染料も落ちてしまいます。
キューティクルは水分や熱で開くという性質があるので、シャンプーする時は40℃以下のお湯を使用し、できるだけ早くドライヤーで乾かすようにしてください。
そして8割ほど乾いたら冷風に切り替え、キューティクルを引き締めましょう。 |
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他のカラートリートメントや染毛剤と併用はNG? |
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ヘアカラートリートメントはそれぞれ独自成分が配合されており、他商品の成分によって変質し、希望の色に仕上がらないことがあります。
カラートリートメント同士でも併用することは避けましょう。
また、色を混ぜて使用したいと希望する方がいますが、同じメーカーの同じシリーズでも違う色と混ぜると色味が変化し、さらにムラづきすることがあります。
そのため、違う色を混ぜて使用しないように、とするメーカーがほとんどです。
ただし、レフィーネは色混ぜOK、同社の他シリーズと併用も可能です。
ヘアカラートリートメント使用後の白髪染めも、できるだけ避けましょう。
ヘアカラートリートメント同士以上に色が変化してしまう現象が起きやすくなります。
現在のところ原因は特定されていないのですが、このような原因が考えられます。
・ヘアカラートリートメントの自然由来成分と白髪染めの酸化染料の相性
・ヘアカラートリートメントのHC染料と白髪染めの酸化染料の相性
・ヘアカラートリートメントの塩基性染料と白髪染めのブリーチ剤の相性
実際には多くの方が問題なく併用していますが、変色した場合元の色に戻すことは困難とされています。2~3週間程度期間をあけることで防げることもありますが、必ず各メーカーに事前に問い合わせてください。 |
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どれくらいの頻度で使うといいですか? |
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頻度は髪質や状態によって違いますが、週1~2回が目安です。
髪が健康で太いほどうろこ状のキューティクルがしっかり閉じていて染料が中に入り込みにくいため、染まりにくく色落ちが早くなります。
また、キューティクルが非常に傷んでいる場合も落ちやすくなります。
最初は染まりにくいため、3回前後連続で使用しましょう。
乾いた髪に使用したほうがよく染まる人が多いのですが、シャンプー後の濡れた髪専用のものもありますので、各製品の説明書をしっかり読んで、少し長めに放置しましょう。
髪が伸びる速度は、平均すると1日0.3~0.5センチです。
ヘアカラートリートメントの場合自然に色落ちするので、白髪染めほど白髪との境が目立ちません。
ただ、顔の回りは短い毛が立ってしまい染まりにくい上に洗顔で色落ちも早いため、特に黒めの色で染めた場合は、気になった時にリタッチあるいは一時染毛料を使用すると良いでしょう。
利尻白髪かくしやレフィーネリタッチカバー、サロンドプロオンリタッチなどは少しずつ色が入るので、染める回数を減らすことができます。
また、ヘアカラートリートメントはその名の通りトリートメント剤としても大変効果があるため、トリートメント剤として週2~3回、シャンプー後に使用するのも良いでしょう。 |
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髪や地肌を傷めることはありませんか? |
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ヘアカラートリートメントは、髪や地肌に優しい成分で作られています。
染毛料はHC染料と塩基性染料という、合成染毛料の中では最も刺激が少ないとされているものを使用している製品がほとんどです。
すべての人に刺激がないとはいえませんが、ヘアカラーリング剤の中では最も安全と考えて良いでしょう。
一般の白髪染めは、酸化染料、過酸化水素、アルカリ剤を使用しており、どれも刺激の強い成分です。
特に酸化染料のパラフェニレンジアミンはEU諸国では発がん性が認められ使用禁止となっており、日本でも旧表示指定成分の一つです。
アレルギー性皮膚炎を引き起こすことでも知られ、湿疹、じんましん、腫れ、呼吸困難、アナフィラキシーショックなどの実例もあります。
また、ヘアマニキュアは酸性染料のタール系色素を使用しており、これも発がん性が疑われているほか、アレルゲンになることもあります。
ヘアカラートリートメントは髪や地肌の環境を良くする有効成分が多く含まれており、無添加の製品やアレルギーテスト済みを謳うものもあります。
ただし、刺激性のある合成界面活性剤や防腐剤、酸化防止剤を使用しているものや、天然成分があまり使用されていないものもあります。
価格に素直に反映されていますので、あまり安価なものは避けたほうが安心です。 |
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ヘアキャップは使った方がいいですか? |
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シャンプー前、シャンプー後使用のどちらも、ヘアキャップの使用をお勧めします。
特にシャンプー前の乾いた髪に使用する際は、染め上がりに大きな差が出ます。
ヘアカラートリートメントは一般の白髪染めと違い、アルカリ剤で無理にキューティクルを開くことなく、閉じたままのキューティクルの隙間から浸透する染毛料を使用しており、髪の毛を傷めることなく白髪を染めることができる製品です。
しかし、キューティクルが開いていればより早く浸透し、きれいに仕上がります。
髪は温めることでキューティクルが開くため、ヘアキャップをかぶり保温すると大変効果的です。
ヘアキャップがない場合は、ラップを全体にかぶせましょう。
顔の回りや分け目など、染まりにくい場所や目立つところには特にラップで密着させると染まりやすくなります。
専用の保温キャップを使用するとさらに効果的です。
保温効果を高めるために、できればその上からドライヤーの温風を数分かけ、その後で蒸しタオルや厚手のタオルで髪全体を覆い、30分ほど放置してください。
入浴中のシャンプー後は、バスルームが温まっていますのでよりキューティクルが開きやすくなっています。
しかし放置時間が10~15分と短めなので、やはりヘアキャップの着用をお勧めします。 |
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ヘアアイロンは使っても大丈夫ですか? |
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ヘアカラートリートメントは髪をいたわる成分が配合されているため、ヘアアイロンを使用しても問題はないとされています。
ただ、ヘアアイロン自体の仕様と使い方によって、髪の毛にダメージを与えてしまうことがありますので、以下のことに注意してください。
1.乾いた髪に使う
必ず乾いた状態で使用するようにしてください。
ヘアカラートリートメントは洗うたびに少しずつ色落ちしていくので、濡れた状態でヘアアイロンを使用すると、プレート部分などに色がついてしまうことがあります。
2.低めの温度で使用する
一般的なヘアアイロンは、60℃~200℃程度のものが多くなっています。
髪の毛のタンパク質は100℃で変質するといわれており、高ければ高いほど髪を傷めることになります。
できるだけドライヤーで乾かし、最後に1か所につき数秒使用するようにしましょう。
また、シングルヒーターは髪全体にかけるのに時間がかかるため、できるだけダブルヒーター使用のものがお勧めです。
3.洗い流さないタイプのトリートメントを併用する
ヘアカラートリートメントは最後に洗い流しますが、これだけだとヘアアイロンの熱で髪が傷みやすくなります。
髪のパサつきが気になる場合は、洗い流さないトリートメントと併用することをお勧めします。 |
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使用期限などはありますか? |
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商品によって若干の違いはありますが、ヘアカラートリートメントは概ね開封後3か月~半年が使用期限になっています。
いったん開封すると空気が入り込むため成分が少しずつ酸化し、雑菌も入りやすくなるため、劣化も進んでいきます。
さらに容器をバスルームに置きっぱなしの場合、高温多湿の時期は劣化しやすくなります。
特に防腐剤や酸化防止剤が添加されていないものは劣化が早くなりますので、「無添加」あるいは天然由来成分が多く含まれているヘアカラートリートメントは、開封後3か月程度で使い切るようにしましょう。
なお未開封の場合ですが、ヘアカラートリートメントは医薬品医療機器等法(旧薬事法)では「化粧品」というカテゴリーになります。
3年以内に変質する場合は使用期限が記載されていますので、未開封でもそれまでに使用してください。
記載がない場合は3年以上変質しないことになっていますが、温度管理ができていないところや直射日光に当たる場所に放置したものは、劣化が早くなります。
ドラッグストアやコンビニで販売されているものは良い環境下にあるとは限りません。
ドアの近くや直射日光が当たる場所に陳列されている場合は、購入は避けたほうが良いでしょう。 |
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カラーが長持ちするシャンプーはありますか? |
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ヘアカラートリートメントはキューティクルの表面と隙間から入り込んだ染料によって色をつけるタイプの染毛料です。
メラニン色素を破壊し髪色を化学的に変化させるものではなく、髪に付着しているだけなので、シャンプーするごとに色が落ちていきます。
これを長持ちさせるために最も良いのは、ヘアカラートリートメントのメーカーが販売しているシャンプーを使用することです。
自社のヘアカラートリートメントの配合を知り尽くし、それに最も適した洗浄成分を使用しているため、色が早く落ちることがなく、きれいな色を長く保つことができます。
また、そのメーカーからカラーリングシャンプーが販売されている場合は、それを併用すると常に自然に染まった美しい髪色を保つことができます。
そのほかでお勧めできるのが、ノンシリコンのアミノ酸系シャンプーです。
シリコンは髪を櫛通りよくなめらかにしますが、髪をコーティングするため若干染まりにくくなります。
特にシャンプー後にヘアカラートリートメントを使用する場合は、シリコン入りは避けましょう。
また、高級アルコール系シャンプーは洗浄力が強すぎ、特に髪の表面にイオン結合されている染料が落ちやすくなりますのでお勧めしません。 |
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爪が黒くなってしまった場合はどうすれば落ちますか? |
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ヘアカラートリートメントは皮膚に優しい染毛料なので、素手で使用できます。
しかし髪と爪はケラチンという同じタンパク質からできているため、爪は他の部分より染まりやすく、かつ落ちにくくなります。
また、素手で塗布する時は指先で液剤を伸ばすため、爪の縁や指先にも入り込みやすくなります。
使用後は、すぐに石鹸で洗い流すようにしてください。
爪の縁や間に入り込んだ場合は、柔らかめの歯ブラシなどを使用すると良いでしょう。
また、オイル系クレンジング剤も効果があります。
ヘアカラートリートメントを素手で使用する場合は、必ず使用前に手全体を水で濡らすと水の膜ができるので、手や爪が染まりにくくなります。
手や爪の汚れが心配な場合、特にマニキュアをしている場合は、ビニール手袋やゴム手袋を使用することをお勧めします。
また、カラーリング用のコームを使うと手が汚れにくく、かつムラなく塗ることができます。
濡らした手で全体に塗布したら一度手をよく石鹸で洗い、濡れた手のままでコームを使用して伸ばし、最後に再度よく洗いましょう。
商品によっては事前にハンドクリームを手に薄く塗ることを勧めているものもありますので、使用前に説明書や公式サイトの「よくあるご質問」を必ずご確認ください。 |
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男性でも使用できますか?選び方の違いなどはありますか? |
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ヘアカラートリートメントは男女問わず使用できます。
男性用のヘアトリートメントもあり、髪を太く強く、ボリュームアップすることをメインに成分が配合されています。
男女兼用のものはどちらかというとツヤやしなやかさなど見た目の美しさがメインになるので、好みで選びましょう。
ただ男性と女性では違う点もあるため、使用の際に注意することがあります。
1.色移りに気をつける
ヘアカラートリートメントはしっかりすすいで乾かせば、それほど色落ちしません。
しかし男性の場合女性より汗をかきやすいため、衣服や枕カバーなどに色移りすることがあります。
特に夏はその傾向が強くなりますので、染めた時は色が出なくなるまでしっかりすすいでください。
また、できるだけ白っぽい服は避けるようにしましょう。
2.整髪料の成分に気をつける
整髪料の使用自体は問題ありませんが、アルコールは染料を落としやすくするため、配合されていない整髪料を使用してください。
3.刺激の強いシャンプーは避ける
メンズシャンプーは皮脂を取る作用が強く、染毛料も落としてしまうものがあります。
また、メンソールの刺激で乾燥したり炎症を起こしたりすることもありますので、アミノ酸系の穏やかな洗い上がりのものを選びましょう。
皮脂が落ちにくい時は、二度洗いしてください。 |